任天堂Switch版エルネア王国をもとに書いています。
今日は久々にピクニック♪
メンバーはこちら。
身内と共通の仲良しさんです。
(ギオルギーはなにか用があったらしく誘えなかった)
相手が例え王配でも平気で驚かす鋼の心を持つジェレマイア。
ヴェルンヘルとエティ陛下に挟まれて釣り♪
のんびりとした時間をみんなと共有。
リンゴも久々に朝からしっかりとした食事をしました。(最近ずっとグリーンジュースで朝から乾杯?している)
ダンジョンにこもろうと禁断の森に行くと見慣れた人影が見えた。
リンゴ(..あれは導師..と...)
見慣れない女の子とティアゴが森の中にいた。
なにを話をしてるんだろうと思っていると、突然手を引かれて、木々の影に連れ込まれた。
イマノルだった。
リンゴ「なにやってんの?」
イマノル「いいから、今いいとこなんだよ」
いいから黙ってろ、ということだろうか?
リンゴは眉間にしわを寄せながら、身を屈めて、ティアゴたちに見つからないようにしながら様子を伺った。そのリンゴの上にイマノルが乗っかった。
リンゴ(重い..このバカノルが!)
心の中で悪態をつきながら必死でイマノルの重さに耐える。
耳をすませると二人の会話が聞こえてきた。
女の子
「私、子供の頃から導師のことが好きでした!」
いきなりとんでもない台詞から聞こえてきてリンゴは目を丸くした。
(やっぱりティアゴ君、モテるんだなぁ...なんだかんだいっても女の子には優しい、導師だし..)
ティアゴ
「そ、それは...どうもありがとう...でも君の気持ちに応えることはできない。ごめんね」
女の子
「どうしてですか?リンゴ様とはあんなに仲よさそうにしてるのに...私はダメですか?」
ティアゴは困ったように微笑み、
「どうせ..俺の肩書きとか、そーゆーので寄ってきたんだろ?簡単に俺が絆されるとでも思ってるのかな?そう思ってるなら残念だったね。遊び相手なら他を探しな」
凍てつくような瞳で女の子をにらんだ。
女の子は驚いてティアゴを見つめた。
ティアゴ
「聞こえなかった?俺は、君には興味がないんだよ」
冷たく言い放たれて、女の子は今にも泣き出しそうな顔でティアゴから去っていった。
イマノル「なんか、寒い..導師の言葉が」
リンゴ(あんなティアゴ君、初めてみた...怖い)
イマノル「ちょ..導師にバレる、隠れて」
ティアゴが移動してこちらの方に近づいてきたから身を縮めようもしたイマノルはリンゴを下へ下へと押していく。
リンゴ「バカノル、重い..」
イマノルはリンゴを完全に押し潰した。
リンゴは地面に倒れてイマノルがリンゴに覆いかぶさるような体勢になっていた。
二人が恋人関係だったり、気になる間柄ならトキメクようなシュチュエーションだが、残念ながらお互いトキメクような間柄ではない。
二人は視線を合わせて目をパチクリさせた。
イマノルはリンゴを見下ろしながら、ふーんと意味深につぶやくと、リンゴの首の辺りに顔を埋めた。
リンゴ「なにするの、バカノル!」
イマノルは親戚だし、アルシアの恋人だし、さすがに動揺した。
イマノル
「やっぱりなー。この匂い...」
(この前導師からこの匂いがしてたな..やっぱりリンゴの匂いかぁ..)
疑惑から確信へと変わる。
イマノルの身体が突然、リンゴから離れて地面に転がった。
誰かに蹴られたのだ。
表情が欠落したような顔のティアゴが、イマノルを蹴飛ばしていた。
ティアゴ
「・・・何してんだ、おまえ」
イマノル
「ちょっとイチャついてみました」
身を起こしながらイマノルはヘラヘラと笑っている。
リンゴは首を左右に振った。
「違う、違う」
ティアゴ
「ふざけてやってるのは分かってるんだよ。それでもやめろ」
感情の起伏を感じない声がかえって怖くかんじた。
ティアゴはリンゴに手を差し出した。
「ほら、行くよ」
「う、うん」
リンゴはティアゴの手をとり、その大きな手がしっかりとリンゴの手を握ってリンゴの身体を引き起こた。
ティアゴはリンゴの手を握ったまま無言でダンジョンに入った。
カリナさんが待機していて、手を繋いでる二人を訝しげにみた。その視線を感じて、二人はさりげなく手を離し、銃を構えて配置についた。
ダンジョンが終わり、リンゴは用事をすませて家に向かっていると、セシィーとティアゴという組み合わせの二人に声をかけられた。
リンゴ「どうしたんですか?珍しい」
ティアゴ
「今忙しい?時間があれば、少し調薬室まできてほしんだけど」
セシィーに酒に誘われて苦し紛れにリンゴを誘いにきたと思ったらそうではなかったらしい。
リンゴ
「大丈夫だよ」
頷いて、二人と共に魔銃師会に向かって歩きだした。
調薬室に行くと、ティアゴは、衣装を出して長椅子の上に並べた。
ティアゴ
「リリー隊長や、バーニー兵団長とさっき話をしたんだけど、魔物の動きが活発になっているからいつまた交戦するか分からない。前回の掃討作戦の時に魔銃師会は着てる服がみんなダメになったりしたから、次の作戦時は戦闘服を発注してそれを配ろうとおもうんだけどどうかな」
その候補が長椅子に並べられた服ということなんだろう。
セシィー
「いい考えだねー!この魔銃師会の服は特注だからちょっと高いし、別のやつのを着た方がいいかもしれないね♪」
ティアゴ
「動きやすさと防御に重視した、勇士の戦具なんか魔銃師会のイメージに合っていいかなとは思うんだけど」
女性のデザインは可愛らしく、男性はベストなので魔銃師会のかちっとした制服によく似ていていい感じでした。
リンゴ
「うん、これすごくいいと思う」
このベストもティアゴ君に似合いそうだなとリンゴは頰を緩ませた。
ティアゴ
「じゃ、決定でいいかな。これなら予算的にオッケーもらえそうだし。」
ティアゴは衣装を手早く片付けると二人にポムワインの瓶を寄越してきた。
ティアゴ「ここで一杯どうですか?」
セシィー「さすが導師ーわかってらっしゃる♪」
ティアゴ
「言っておきますが一杯だけですよ?酔っ払っちゃだめですよ」
リンゴ「いただきまーす」
リンゴ、セシィー、ティアゴは三人で久々に談笑した。
帰宅すると愛娘に声をかける。
なんて可愛らしいんだろう。
天使です。
親バカとばかにされても気になりません!
18日
目がさめるとなぜかバルナバさんがいて
我が家で朝食を召し上がっていた...
バルナバ
「セシリアさまを見にきたんだよ」
リンゴ「ありがとうございます」
(朝一で?)
龍騎士に会いにきてもらえるなんて光栄です。
レドリー君に声をかけてもらった。
こちらからも話かけてみる。
長年騎士隊で活躍していたケイトさんが危篤になっていたので様子を見に..
また一人、ガノスに召されてしまいます。
悲しみの中、暗闇ダンジョンをイラリオ君とアルフォンソ君と一緒に行きました。
*チャレンジダンジョンがバグってた時期
この前作った上質な既婚者の服はカトリーンさんに着てもらうことに。
(材料の関係であまり数は作れません)
導師の奥様だし、とてもお似合いだと思います。
プレイヤーは青系が好きなので、この上質な既婚者の服は大のお気に入りです。落ち着いた色合いがとても素敵だと思います。
バーニーさんがいたから声をかけます。
久々のルクレーシャさん。
この前、夜に会いにきてくれましたが、バルナバさんに捕まり、目の前で連れて帰られてしまいましたw
弱いと思っていたメーベルちゃんがそんなに弱くなかったかもしれない件について..
これは騎士隊の脅威かもしれません。
リンゴは魔銃師会所属なんで、
知ったことではありません←
やはり秋といえばパチャの種!!
ダンジョンを出るとティアゴ君がいました
リンゴは上機嫌でティアゴの腕に抱きついた。
ティアゴ
「うわ、びっくりした..」
突然柔らかな感触が腕にしてティアゴは腕に抱きついてきた主を見下ろした。周囲に誰もいないことを素早く確認する。
リンゴ
「ねーねー!パチャの種がドロップしたよ!またパチャの季節だね!」
ティアゴ
「リンゴは本当に、パチャグラタンが好きだね..」
と、呆れたように返された。
リンゴ「うん!」
呆れられていることも承知ですが、リンゴは褒め言葉と勘違いしている風に嬉しそうに頷いた。
ティアゴ
「秋になるとリンゴの頭のほとんどはパチャのことしか頭にないんじゃないの?」
リンゴ
「そんなことはありませんー。バーナソテーのことも考えてますー」
ティアゴ
「どっちしろ食べ物じゃないか。どんだけ食い意地が張ってるんだ」
ティアゴは可笑しそうに笑った。
リンゴ
(バカにされてるんだろうけどティアゴ君のこういう顔、癒されるなぁ)
ティアゴ
「そろそろ、腕、離して...」
ティアゴは抱きつかれた腕を引き抜こうとするががっしりと抱きつかれていて解放されることがない。
リンゴ「なんで?」
ティアゴ「・・・胸、当たってる...」
小さな声で呟いた。
リンゴ「でも私の胸ってないんでしょう?」
いつか言われたお返しとばかりに反論した。
ティアゴ
「へー?じゃあ、毎日毎晩大きくなるように揉んであげようか?今から空き部屋行く?」
と、意地悪く笑った。
リンゴはティアゴの腕に巻きつけていた両手を解いて数歩下がって、
リンゴ
「問題発言ですよ!セクハラです!」
と、抗議の声をあげた。頰が少し赤くなっていて、それを誤魔化すように視線を横に流している。
ティアゴ
「こーゆー時だけそーゆー事言う。狡いやつだなぁ」
ティアゴはわざとらしくはぁっとため息をついて歩きだした。
リンゴ「今日はもうダンジョンいかないの?」
ティアゴ
「ちょっと調薬室で、仕事をしてくるよ。リンゴが遊んでくれないみたいだし」
それは、セクハラ発言のことでしょうか?
今から空き部屋にいく?をスルーしたから?
というより、リンゴは息を呑みんで、ティアゴの姿を見つめた。
リンゴ
「・・・今の・・」
ティアゴ「・・今の?」
ティアゴは立ち止まって振り返った。
リンゴ
「やっぱり、ティアゴ君にとって、私はからかいの対象?あ..遊びだった?」
遊んでくれないからという台詞にリンゴは過敏に反応した。普通に聞こうと思ったのに、リンゴの声は上ずってしまった。
遊びだった、魔がさしたなんて言われてら立ち直れないかもと数年前も思ったけれどその気持ちは今も同じだった。
でも、ティアゴにその気持ちがあるならば覚悟が出来なくても知らなくてはなりません。
ティアゴは少し驚いた顔でリンゴを凝視したあと、
「今のは例えだよ。俺が、半端な気持ちで殿下の奥さんに手を出すように見える?」
真面目な顔で答えた。
「出来れば、ずっと俺だけのものにしたいって思ってるよ」
わかった?とティアゴはリンゴの頭を撫でた。リンゴは恥ずかしそうにコクリと頷いた。
それから再びソロでダンジョンに入り、出てくると同じくダンジョン帰りのXに会った。
さすが酒豪のXさん。
ポムワイン片手にダンジョン突破していたんじゃないかって思えます。
X
「そうそう、リンゴちゃん。今度いいものあげる」
リンゴ「え?なんだろう?」
X「すっごくいいものー♪」
Xの意味深な笑いにリンゴは嫌な予感がした。
本当になんだろう。
買い物をするためヤーノ市場にいくと
珍しくバカノルとティアゴ君が同じ場所にいる。
ティアゴの顔色が優れないのに気づき、リンゴは心配になった。
また変な仮面の依頼をこなしてからティアゴの顔を覗き込んだ。
リンゴ「大丈夫?少し具合悪いみたい」
ティアゴ
「少し疲れたのかな?今日はご飯食べてさっさと寝るよ。心配してくれてありがとう」
ティアゴはリンゴの頭に手を乗せると、酒場に向かって歩きだした。
近くにイマノルがいたからピッツァのミッションを。
ピッツァをもらったというのになぜかリンゴは悪態をつく。
リンゴ「バカノルが」
イマノル「毒舌性悪女」
一つの悪口を言うと、二倍になって返ってきた。
ヤーノ市場で買い物をしてから酒場にいくと、酒場はかなり賑やかだった。
またティアゴとイマノルが何か言い合っている。
Xが呆れたような顔をして、壁にもたれかかって成り行きを見ていた。
リンゴ
「Xさん、あの二人どうしたんですか?」
X
「さあ、くっだらない事で言い合いして、また酒の飲み比べするみたいよ」
小馬鹿にするような言い方だった。
本当にまたくだらない言い合いをしていたんだろう。
リンゴ「えっ..」
さっき、ティアゴは具合が悪そうだった。今の体調では酒豪のイマノルと競うのは無謀だ。
リンゴはXに耳打ちした。Xはクスっと笑い
「大丈夫なの?」
「少しだけ自信はあります」
リンゴはイマノルたちの元に向かった。
まだ言い合ってる二人の間に、リンゴは割って入った。
リンゴ「二人ともまた勝負するの?」
イマノル
「そうだよ。酒の飲み比べなら文句ないだろう」
リンゴ
「イマノル。ティアゴ君は導師だよ。導師が何度も何度も勝負するわけないでしょ」
イマノル
「導師は勝負受けるって言ってるんだからいいんじゃない?」
リンゴ
「導師が出るまでもない!その勝負、私が受けてたつ!」
イマノルもティアゴも目を丸くした。
ティアゴ
「いや、リンゴはお酒に弱いから無理だよ」
突然のリンゴの提案にティアゴは面食らった。
前にティアゴとリンゴは飲み比べをして、リンゴはティアゴに負けている。
X
「この前、飲み比べでイマノルは導師に負けた。うちのトップに一度負けたのなら、わざわざ導師がまた受けてたつ必要がないわ。イマノルは山岳隊長といえ、最近隊長になったひよっこじゃない。身の程をわきまえなさい」
辛辣なXの言葉にイマノルは苦笑いをした。
イマノル
「噂に聞くだけの物言いですね、Xさん。でもリンゴは酒に弱いからやる前から勝敗がみえてると思いますよ」
魔銃師会のティアゴとXといったら、口が悪いという悪名名高いコンビである。
X「リンゴちゃんとの勝負、闘技場でのタイマンと、グリーンジュースの飲み比べどちらがいい?」
イマノル「・・・」
リンゴはカンストしているから武器の相性がイマノル有利でも絶対に勝てない。だとしたらグリーンジュースしかないが..
イマノル
「この前リンゴ、酒場で苦しそうにグリーンジュース飲んでたけど、やれるの?」
リンゴ「いちおう、、」
リンゴはわざと自信なさそうに言った。それをみてイマノルは
「わかりました、グリーンジュースでの勝負のります」
ティアゴ
「ちょっとまって」
自信なさげなリンゴの様子にティアゴは慌てて止めようとするが、Xが制止した。
X
「導師!これはもうイマノルとリンゴちゃんの勝負よ。見守りましょう」
苦々しい表情で、ティアゴは勝負する二人を一暼した。
リンゴとイマノルがテーブルの席に座り、お互い向かい合うように座った。
グリーンジュースが運ばれてきて、Xの合図とともにスタートした。
二人はグビグビとグリーンジュースを流しこんでいく。
イマノルは僅かにその味に顔をしかめ、リンゴは無表情で飲んでいた。
ここ最近の朝食はグリーンジュース。ヴェルンヘルとセシリアが産まれたお祝いだといって、恨みの気持ちをグリーンジュースにたくして朝食で活躍している。
冷めきったリンゴにはグリーンジュースの強烈な味は、ないに等しいものになっていた。
(慣れると多少凄い味のものも耐えらるようになります'
お互い同時に一杯目を飲み終える。二杯目のグラスに手を伸ばして、グビグビと飲んでいく。
なんとか耐えていたイマノルが、8杯目でギブアップした。
イマノル
「なんでこんなの平気で飲めるの」
イマノルはぐったりとしてテーブルに突っ伏した。
リンゴ
「味、あんまりしないよ、これ」
リンゴはグラスに残ったグリーンジュースをごくごくと喉に流しこんでいく。
イマノル
「おまえ精神病んでるんじゃない..?おかしいと思う」
リンゴ「負け惜しみですね、イマノル隊長」
リンゴが追加のグリーンジュースを頼んだので周りの人が動揺した。
まだ飲むのか、と。
勝負が終わり、リンゴは酒場から出るとイマノルが噴水広場の噴水の前に腰をかけていた、
リンゴ「大丈夫?」
イマノル
「あんなにグリーンジュースを飲んだのは生まれて初めてだから身体が驚いてる」
リンゴ「私もこんなに飲んだの初めてだよ」
リンゴが笑うとイマノルが立ち上がり、リンゴの肩を抱いて耳元で囁いた。
イマノル
「一体いつから?導師と関係もったの」
リンゴ「なんのはなし?」
イマノル
「昨日風呂場で会った導師もそうやってしらばっくれてたけどさー、俺が行った時、導師も風呂場に入ったばっかりだったみたいでまだ洗ってなかったみたいなんだ。だから、導師からしたんだよ、リンゴのこの匂いが」
リンゴ「・・・!」
僅かにリンゴの瞳が揺れた。
イマノル
「俺らがドルム山道で二人のやりとり見た辺りから?」
リンゴ
「だから、相手は私じゃないんだって」
リンゴは涼しい顔で答えた。
イマノル
「・・・昨日が初めて..?」
おかまいなしでイマノルは質問を続ける。
リンゴ
「だから!私じゃないんだってば!」
イマノル
「もっと前に導師は手出してるものかと思ったんだけど案外手出すまで時間かかったんだなー」
イマノルには、リンゴの言葉が聞こえてないのでしょうか?
それとも別の言語を話しているのでしょうか?
リンゴ
「・・もし、仮にそうだったとしたら誰かに話すの..?」
リンゴは不安げにイマノルを上目づかいで窺った。
イマノル
「俺はリンゴの親戚だし、リンゴはアルシアの親戚でもある。ベラベラしゃべって俺に何か得することでもある?」
リンゴは黙って下を向いた。
イマノル
「殿下の噂はよーーーーーく聞いてるよ。...お互い、がんばろうな..」
イマノルは少し悲しげな瞳をして、それでも明るい声で言った。彼はアルシアをどんなに好きでも結ばれることはない。手は出しているようだが
ティアゴ
「__お前、また何してるんだよ」
いつの間かティアゴが酒場から出てきていて、怒った顔をして近づいてきた。
話に夢中で忘れていたが、イマノルはリンゴの肩を抱いた状態で、ひそひそ話をしていた。イマノルは慌ててリンゴから手を離して距離をとった。
ティアゴ
「魔銃師会の仲間に手出すのやめてもらえる?」
腕を組んで、イマノルを見据える。
イマノル
「ちょっと内緒話してただけですから」
ティアゴがイマノルを睨みつけると、イマノルはそそくさと帰っていった。イマノルの姿が見えなくなると、ティアゴはため息をつきリンゴに視線を向けた。
ティアゴ
「ちょっと隙がありすぎるんじゃない?」
リンゴ「ごめんなさい...」
リンゴは瞼を伏せて謝った。
イマノルにほとんど悟られているようだが、それをティアゴに伝える勇気がない。
しおらしいリンゴの様子にティアゴはバツが悪そうに
ティアゴ
「別に..リンゴが悪いわけじゃないけど」
帰ろうかと、ティアゴは歩きだし、リンゴは後に続いた。
リンゴ
「先帰って寝てたらよかったのに。具合大丈夫?」
ティアゴ
「大して体調悪くないんだよ。俺の勝負を代わりに引き受けたりして...それ見届けないと帰れないよ・・・イマノルに勝負やれるの?って聞かれたとき、わざと自信なさそうに答えたでしょう?」
リンゴ「バレた?」
ティアゴ
「計算高い..イマノルの得意分野の勝負にさせないためだろう。こわい女だなー」
リンゴ
「イマノルに負けるわけにはいかないからね」
ティアゴはリンゴの頭に手を乗せて撫でた。
「ありがとう」
リンゴは幸せそうに微笑んだ。