209年 城を囲む山岳兵団。睨みあう山岳兵団と騎士隊 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国モニカ国の暮らし。

エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ版エルネア王国をもとに書いております。

 
前回と被りますが人物紹介。
 
左からティム・マルチネス。
山岳兵団団長、バルナバ・マルチネスの息子。第二子。元気先行の性格で、熱くなりやすい。
 
右はアリス・プラマー。
山岳兵団プラマー家隊長。無表情で誤解されやすいがとても優しい性格。17日のエルネア杯ではジェレマイアと対決を予定している。
 

セイディ・モリエンテス。近衛騎士隊騎兵。しなやかな性格。ってどんな性格?
若くして騎士隊入隊。ダンジョンを真面目に探索し地道に頑張っている。
 
エドモンド・ランフランク
クールビューティーファビエンヌの弟。
性格はみんなのアイドル。リリーに可愛がられているためジェレマイアとも仲が良い。
リリーのことを姉のように慕っている。

16日
 
休日だが、騎士隊長の居室は妙な空気が流れていた。
母親であるリリー・フォードの姿はなく、ジェレマイアは出かけたいというセイの頼みをきくことができない。
 
ジェレマイア・フォードは、エティ女王陛下によって謹慎処分をくらっていた..
 
 
バルナバが約束通り、ガインピッツァとハニーピッツァを差し入れしてくれる。家族の分がテーブルに並ぶ。

 

山岳兵しか作れないピッツァに、

 

セイ「やった!!カレーじゃない!」

セイは大喜びだった。

 

バルナバ(カレーじゃないって喜んでいる..)

 

ジェレマイア「本当に差し入れしていただいて...ありがとうございます」

 

バルナバ「いえいえ、お口に合えばいいんですが」

 

バルナバはフォード家の子供たちの置かれた環境を垣間見た気がした。

(リリーちゃん、スパルタそうだな..)

 

 

この日のエルネア城は、普段いない山岳兵団がうろついていて、異様な雰囲気だった。

 

 

 

食事を終えて、リンゴは浴場にいた。1人で考え事をしていた。

 
昨日、Xの友人の娘さんとの話を思い出した。
 

ミーシャ「実は今需要が増えていて私の国でもなかなか手に入らなくて、ロザン中和薬は一つだけ..エリス中和薬は軍部が買い占めているという噂で全く手に入らなくてなってしまいました」

 

リンゴ(軍部..)

 

X「そうなの..エリス薬草かフィリス薬草が手に入ればリリーの具合もだいぶ違うんだけど..」

 

ミーシャ「この国にくる前に立ち寄った小さな丘の町で、瘴気によく効くという薬があったので買ってみました。お役に立てればいいんですが」

 

X「ミーシャ!ありがとう!本当に助かる!」

 

リンゴ「ありがとうございます..お母さん、今日試合があるんです!早速渡してきます!」

 

X「リンゴちゃんお願いね」

 

ミーシャ「試合楽しみにしています。お大事にと伝えて下さい」

 

リンゴ「ありがとうございます!」

 

リンゴはミーシャから薬をもらって、リリーのところに向かった。

 

 

 

もらった薬もそれほど効果が出ていなかった。

Xは、星の日にだけとれる光の花を使って薬を開発しているらしい。効果が出ればいいのだが、、

 

 

考えごとをしていると、そこにバルナバが、現れる。

 

もしかしたらくるかなとリンゴは予想してきた。

探りかもしれない。

 

リンゴ「やっぱり、団長さんって、スケベなんですね」

 

バルナバ「ち、違う!それは誤解だよ!やっぱりってなに?!」

 

リンゴ「ふーん。お母さんにもこんなことしてたんだ」

 

バルナバ「?!い、いや多分リリーちゃんとはいつも外で話をしていたと思うけど..?」

バルナバは思い出そうとしているみたいだった。

 
 

リンゴはバルナバと釣りに。


 
 

リンゴ「差し入れ美味しかったです。ありがとうございます」

 

バルナバ「どういたしまして..ところで..昨日のリリーちゃん、おかしくなかった?」

 

リンゴ「...おかしい?そんな事なかったと思いますが」

 

バルナバ「試合の時、体調悪かったんじゃないかなって思って..」

 

リンゴ「バルナバさん、自分が勝ったのお母さんが体調悪かったからじゃないかって思ってません?」

 

バルナバ「....」

 

リンゴ「そんな訳ないじゃないですか。バルナバさん、戦ってならわかりますよね?お母さんは、万全の状態で、全力を出したんですよ。剣の構えをみれば私でも分かります」

リリーのためにも、全力で戦ったと伝えなければならない。
バルナバ(確かに、戦った感触ではリリーちゃんの力も構えもいつもと変わらなかった。体調が悪いって考えは、俺の勘違いなのか..?)
 
バルナバは、ジェレマイアの監視のため、城に戻っていった。
 

 
とにかく瞑想したい。
風呂に浸かるとまた誰か会いにきた。珍しくルークがきた。
 
ルーク
「ジェレマイアさん、大丈夫?謹慎なんて..」
 
リンゴ「大丈夫、大丈夫!お父さん、山岳兵団から差し入れられたピッツァ食べてゴロゴロしてるから!」
 
ルーク(それって明日の試合アリスさんとあたるから肉つけて動き悪くさせようとしてる策略なんじゃ..)
 
 
 
 
 

 

 

のどかなエルネア王国に、物々しい雰囲気が漂っていた。

 

 

 

エルネア城に、いつもはいない山岳兵団がうろついていた。

 

 

 

近衛騎士隊居室の前には

ティム・マルチネス

メーベル・マルチネス

バーニー・コルテス

が静かに佇んでいた。

 

 

騎士隊隊長居室の窓の外には、バーニス・ミラー、ジェフ・ミラー

 

 

アリス・プラマー、シモーヌ・ボイドがしろの周りを巡回する。

 

なにか不審な動きをして、ジェレマイアが明日の試合に出れなくなったら困る。

 

 

バルナバなりの配慮だった。

  

 

 

その山岳兵団を、近衛騎士隊は苦々しく見ていた。

 

 

 

エドモンド

「なぜジェレマイアさんが謹慎なんだ!納得できない!」

 

サクラ

「エドモンド、落ち着いて..」

 

セイディ

「腹が立ちますね。」

 

血気盛んなエドモンドと若いセイディは不満を口に出した。

 

フルール

「山岳兵団がジェレマイアさんを手荒に扱ったりしませんよ。バルナバ団長は、そんな人じゃありません..」

 

エドモンド

「あんなに監視の人寄越すことないじゃないですか...」

 

愚痴るエドモンドの前に、バルナバがやってきた。

 

ダンジョンでもないのに斧を持って、騎士団一行の前までくると、斧を地面に突き刺した。

バルナバと親しくないエドモンドやセイディは、バルナバから放たれる威圧感に顔を強張らせた。

 

バルナバ

「申し訳ないのですが.....

ジェレマイアさんへの面会はできません」

 

エドモンド

「団長さん、少し監視の人数多いと思うのですが。まるでジェレマイアさんが罪人みたいじゃないですか」

 

バルナバ

「......ジェレマイアさんは、エルネア杯準決勝まで勝ち上がっている人です。

謹慎処分になった理由はご存知ですよね?これを恨みに思って陛下になにをするか分からない..

それにジェレマイアさんほどの人が逃げ出そうとしたら少人数ではこちらが危険です。そのためのこの人数なのです。ご理解下さい」

 

エドモンド

「ジェレマイアさんが陛下に危害を加えるわけないじゃないですか!」

 

バルナバ

「念のためです。」

 

フルール

「....ジェレマイアさんの様子は、どうですか?」

 

バルナバ

「今は落ち着きを取り戻し、差し入れのハニーピッツアを四つも食べてました。元気ですよ」

 

サクラ(山岳兵団しか作れないハニーピッツァ、、いいな)

 

セイディ「4つも..」

 

 

エドモンドがバルナバ団長に食いついているのも瞬く間に噂になった。

平和なエルネア王国ではこのようなことが起きることは滅多にないため、あっという間に広がる。

 

アリスとジェレマイアは明日試合で戦うことになっている。

 

一方は謹慎され、一方はそれを監視することになる

 

なんとも奇妙なことである

 

エティ女王陛下が山岳兵団に監視を命じたのには、

リリー周辺を探る時間がないように仕事を与えるためである。

ジェレマイアは、噛み付いてきたのでちょうどいいと謹慎にした。

 

異国のキャラバンの出入りも盛んであるため

リリーになにかあったとしたら

それはしばらく隠し通さねばならない。

 

エティ女王陛下は、レッドの襲撃で、その背後にいる国に警戒していた。

 

国防が下がっていることをけして悟らせてはならない。

 

城の周りにいる山岳兵団をみれば、

その雰囲気に国防の低さはかき消せるはず、、エティはそう考えていた。

 

 

しかし、事態は思っていないところに転がっていくことを、女王も、X誰も予想できなかった。

 

 

 

16日昼過ぎ

 

 

アリス・プラマーがジェレマイアのもとに訪れる

 

 

アリス

「ジェレマイアさん、大丈夫ですか?これ差し入れです。ガインピッツァ。リンゴちゃんたちの分も焼いてきました」

 

 

ジェレマイア

「お気遣いありがとうございます

 試合前に、俺が謹慎とか、やりにくい状況になってて申し訳ありません..」

 

アリス

「ジェレマイアさんのせいではありませんよ!

みんなジェレマイアさんに同情してきます。団長も、エティ陛下の命令に疑問を持っていますし..」

 

アリスは口がまっすぐなので見た目は無愛想に見えるが口調は丁寧で優しかった。

 

アリス

「試合会場までも監視せよとのことなので

明日は私と一緒に行きましょう」

 

ジェレマイア

「重ね重ねありがとうございます」

 

 

アリス

「リリーさんのことですが。

 

ヴォルゴの森の魔獣の個体数急増は、魔銃師協会の導師からの報告らしいです。でも、その全てをリリーさんに..なんだか釈然としませんね」

 

ジェレマイア

「そうなんです。

そもそも1人で籠って探索をしろなんて、無理なはずです。なぜ陛下がそんな命令を、親友でもあるリリーにしたのか..全く理解できません」

 

アリス

「....」

 

 

 

ジェレマイアとの面会を終えたアリスがエルネア城から出る。

 

エルネア城前には、バルナバ、バーニー、バーニスがいた。

 

アリス

「団長

やはりジェレマイアさんにも、今回のことは全く理解できない状況のようです」

 

バルナバ

「そう、だろうね...」

 

バーニー

「リリーさんのヴォルゴの森の探索命令はいつ撤回されるんだろう?

ずっとダンジョンって...そりゃ、リリーさんはダンジョンが大好きだけどさ..」

 

バルナバはリリーがダンジョンに入るときの嬉々とした姿を思い出した。

 

バーニス

「この状態、いつまで続くの?ジェレマイアさんの謹慎にリリーのダンジョン監禁..」

 

バルナバ

「リリー隊長のダンジョン探索命令は監禁でも罰でもはない」

 

バーニス

「バルナバ、それ本気で言ってるの?!」

 

バルナバ

「陛下がお決になったことで、陛下の決定にそのような邪推をしてはだめだ」

 

バルナバの咎めに、バーニスは納得てきないと言い返した。

 

バーニス

「リリーと仲が悪くなったから、リリーなんてどうなってもいいと思ってるんでしょ!」

 

バルナバ

「そんなこと思ってないよ!」

 

バルナバは声を荒げた。

バーニスはキッっとバルナバを睨みつけた。

突然始まった言い合いに、バーニーも、アリスも周りにいたティムたち山岳兵もぎょっとしてた。バルナバが声を荒げることは滅多になかった。

 

バーニス

「リリーのことどうでもいいと思ってないならこんなこと、おかしいと思わないの?!」

 

バルナバ

「陛下のお決めになったことを、俺たちがとやかく言うべきではない!俺たち山岳兵団は、陛下にお仕えしているんだ!」

 

バーニス

「陛下がお決めになったことが絶対?!陛下は絶対間違えないの?!

バルナバが不眠不休でダンジョン入れって言われたらできる?!

この国で、それが可能な人は、1人だっていないの!!」

 

バルナバ

「バーニス、落ち着くんだ、気持ちは分かるけど、陛下の耳に入ったら..」

 

バルナバもバーニスと思うことは同じだった。しかし、隊長と団長では立場が違う。団長が軽々しくその発言はできない。

 

 

団長の言葉は山岳兵団の考え、立場となってしまう。

 

 

バーニス

「陛下をかばってばっかり!今度は陛下に乗り換えたんだ!このどすけべ団長!!」

 

バーニスはなぜかいむぐるみをバルナバに投げつけてバルナバから離れていった。

 

バルナバ

「ど、どすべって俺がいつなにをしたんだ」

 

バーニー

「どすけべ団長、、」

バーニーが笑いを堪えながらバーニスについていく。

 

 

アリス

「どすけべ団長、、」

 

バルナバ

「アリスまでやめて」

 

ティム「どすけべ団長..」

 

バルナバ「ティム、やめろ」

 

 

 

ヴェルンヘル(山岳兵団も荒れてるなー、、)

 

 

 

山岳兵団も荒れている

 

 

ヴェルンヘルの言葉通り、荒れているのは山岳兵団ではなかった。

 

 

隊長がダンジョン探索の命令をされ、騎士のジェレマイアが謹慎処分となったローゼル近衛騎士隊だ。

 

彼らはエルネア城から離れた城下通りで、山岳兵団を睨むように見つめ、佇んでいた。

 

山岳兵がそれを見てたじろいだ。

 

山岳兵「騎士隊の人たちめっちゃ睨んでる。そのうち斬り殺しにきそう」

 

 

探索にも行かず、騎士隊の隊員たちは、城下通りに集合してエルネア城に鋭い視線を向けていた。

 

 

城で謹慎しているジェレマイアに、城内と城周辺にいる山岳兵団、それを睨む騎士隊

 

エルネア杯ではガルフィン銃師協会は全て姿を消し

 

山岳兵団VS騎士隊となっていた。

 

今日の試合は今回の代理戦争的なものとなり、注目されていた。出場するのは謹慎されているジェレマイア本人だ。

 

 

ティアゴ

「なんか、すごい騒ぎになってる、、陛下もまさかここまでなるとは思ってなかっただろうな」

 

エルネア城にきたXとティアゴはコソコソ話していた。

 

X

「わたしもまさかここまでとは、、城にもジェレマイアの謹慎をといてほしいという嘆願書がすでに50通きてるって話よ。

リリー自身、友人も多いし、山岳兵団はリリーの知り合いだらけ。コルテス家とボイド家はフォード家の親戚だし、ミラー家のバーニスは親友。旦那さんも友人。団長一家もリリーの友人。あ、もう一つのボイド家のお嫁さんもリリーの友人か。エティ陛下にとっては、あまりにも厳しいわね」

 

ある意味、

山岳兵団はリリーが掌握しているといっても過言ではない..

 

 

山岳兵がXたちの姿に気づいた。

 

ティムやアリスたちが厳しい視線を2人に向ける。

ティムは幼い頃からリリーに懐いている。

 

リリーがダンジョンにいくことになったのは

 

『ガルフィン魔銃師協会の報告があったから』

 

 

X

「あー私らも悪者か!この場合、導師のティアゴにみんな恨みがいくわねー」

Xは楽しそうに笑った。

 

 

ティアゴ

「笑いごとじゃないですよー。はぁ、、別にいいですけどね、、

山岳兵怖いなー」

 

X

「さて、エティ陛下への不満を分散させにいきますか。ティアゴは下がってなさい。泥を被るのは私でいいわ」

 

ティアゴ

「そんなわけにはいきませんよ。お供します。俺も魔銃師協会の人間ですから。」

 

X

「...覚悟した方がいいわよー。

山岳兵団や騎士隊に喧嘩うるって、ヤバいことなんだからね」

 

ティアゴ

「....はい」

 

2人は歩きだした。

 

 

 

 

 

 

リンゴは1人であてもなくトボトボと歩いていた。

 

道ゆく人たちの話が聞こえてくる。

 

朝から、ジェレマイアの謹慎とリリーのダンジョン探索命令の話ばかりだった。

 

 

国民

「聞いたか?

さっき、ガルフィン魔銃師協会の導師たちが、エルネア城にわざわざやってきてさ」

 

国民

「うん」

 

国民

「ジェレマイアさんの見張りしている山岳兵団に言うわけだよ..

ヴォルゴの森は、エルネア城にあるのだから騎士隊の管轄だ。それを管理しきれず、魔獣の個体数が増えたのなら、隊長が責任とって落ち着くまでダンジョンに籠るのは当然だ!

その決定に文句を言うのは言語道断、

陛下にたてついたなら、謹慎処分にくらいなって当然、むしろそれくらいですんで良かったですね、った」

 

国民

「えー?!魔銃師協会の導師ってあの人でしょ?一番若いあの、、あの子がそんなこと言うの?Xさんじゃなくて?」

 

国民

「Xさんも畳みかけるようなこと言ってたらしいけど

 

時代遅れの考え方をしているから、陛下のご判断を理解できない時代錯誤な連中だとか」

 

国民

「こわっ

信じられない」

 

 

リンゴは真っ青になった

 

アゴ君とXさん....

自ら悪者役に...

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

最近は文字数制限との戦いでした。

 

リンゴがお風呂で回想しているミーシャとの会話は

リリーVSバルナバ  の時のものです。

スクショが一枚抜けていたことに気づいて手直ししたら文字数制限がかかり、

一度記事を作り直しました。

 

 

リリーVSバルナバの記事の次の記事がすでに出来ていたため、絶対に内容が変えられない!という状態だったので、会話をぶった切りました。

 

王命の記事も文字数制限がかかってしまいました。内容はそんなにない気がするのに。

 

 

魔銃師協会

魔銃師会

 

どっちが正式なんでしょう..

 

 

王国を脅かす者

を以前書いた時に、どこも正式な呼び方を使おうと調べて

 

騎士隊は

 

ローゼル近衛騎士隊

 

山岳兵団は

 

ドルム・ニヴ山岳兵団

 

 

魔銃師会は?

 

ガルフィン魔銃師協会?

ガルフィン魔銃師会?

 

うぅーん。

 

答えが出ない。

 

正式な場所でどちらも使われているので、結論がでません。

 

アルティさん、どっちなの?