任天堂スイッチ版エルネア王国をもとに書いております。
エルネア杯の間のつかの間の休息となる休日。
12日早朝、リンゴはティアゴに呼び出された。

ティアゴ「単刀直入に言う。リリーさん、薬がほとんど効いてないみたい」
リンゴ「え?!」
ティアゴ「友人たちの協力で、ネザル草をたくさん分けてもらったりして、それで効いてみたいなんだけど耐性がついたのか..リリーさん、昨日の夕刻一度倒れたらしい」
リンゴ「そんな...元気にみえたのに..」
(ゲーナの森とかに散歩行くからだよ..お母さんは散歩っていう言葉を一度辞書で調べた方がいい!)
*散歩とは、気晴らしや健康のためにぶらぶら歩くこと、散策することだよ!
ティアゴ「ちょうどXさんが通りかかったから良かったけど..このままじゃ、隠し通せないし、それ以前にリリーさんの身体はもたない」
リンゴ「先日、旅人から強力な瘴気中和薬の話しを聞いたの。一つはロザン中和薬、もう一つはエリス中和薬」
ティアゴ「聞いたことはあるけど、この辺では流通してしていない。デヴォン王国やワ國のずっと先の国のものらしい」
リンゴ「その旅人が、この前キャラバンでロザン中和薬を見たっていうの!」
ティアゴ「ほんと?でもそれどこらへん?」
リンゴ「北東だって」
ティアゴ「方角だけじゃ...」
リンゴ「だよね...」
ティアゴ「あれ、でもロザン中和薬っていったら、一時的なものじゃない?確か書物にそう書いてあったような」
リンゴ「試合の時だけでもいつも通りできればと思うけど」
ティアゴ「間に合うかな..15日、相手バルナバさんかぁ..武器の相性はリリーさん有利だけどカンストしたバルナバさん相手か。」
リンゴ「お母さん、きっとバルナバさんとの試合すごく楽しみにしてるの思う。なんの心配もなく全力で戦わせてあげたい...」
リンゴはスカートの丈をぎゅっと握った。
ティアゴ「俺、聞き込みいってくる。ギリギリまで粘ろう」
リンゴ「..うん!!」
ティアゴ「あと万が一のためにリリーさんが誰かに見つからず休む場所を用意したほうがいいと思う。Xさんの家だとクレメンスがいる。クレメンスがポロっと人にしゃべったら..」
クレメンスならリリーが泊まったりしたら大喜びしそう。
リンゴ「だれにも見つからない場所?」
ティアゴ「今噴水通りの家は空き部屋が多いらしいけど..あそこだと密会してる奴らがきた時にバレそうだしな」
リンゴ「..密会?」
ティアゴ「..こっちの話。どこかないかな?」
リンゴ「心当たりがある。そこあたってみるよ」
ティアゴ「わかった、リンゴはそこを頼んだよ。俺は今日聞き込みに行くから」
リンゴ「アゴ君..ありがとう」
ティアゴ「世話になってるリリーさんのためだしね。じゃあ」
ティアゴと別れてからリンゴはウィアラの酒場に向かった。
早朝ということもあり、客はいなかった。
ウィアラさんになら、お願いできるかもしれない。
リンゴ「ウィアラさん、客室を一室、しばらく借りたいのですが..」
☆
バルナバは、ヤーノ市場に買い出しにきていた。
ティアゴ君が、旅人に声をかけている。
一匹狼の彼が、旅人に声をかけている姿はなんだか違和感がある。
そういえばリンゴちゃんも旅人に声をかけているな..
嫌な予感しかしない..
アリス「なに?最近旅人と友達になるのがブームなの?」
一緒に買い出しにきていた同じ山岳兵団のアリスが言った。明日、ティアゴと対戦する人だ。
バルナバ「さあ」
アリス「魔銃師協会はなにか探しものをしているらしいじゃない?なんだっけ、なんとかなんとか」
バルナバ「ぜんぶ分かってないじゃん」
アリス「あはは、忘れちゃったー」
バルナバ「魔銃師協会?それってティアゴ君以外の人もなにか探してるってこと?」
アリス「そうみたい。ほら、何度か導師だった..前のエルネア杯準優勝のXさん!」
☆聞き込みを一通り終えて、リンゴはダンジョンにはいった。
手の空いているバーニーとバーニスを召喚。
あれ、二つ??
一度に二つとかあるの?
着てみるとこんな感じ
胸の辺りがすごい
リンゴは色気のある顔じゃないからなんとも微妙だ..
奇抜な格好をして試合が始まるのを待っていると、謎の少年に声をかけられる。
アーロン・コルテス!
バーニーとユズの第二子か!
試合が始まる。
ドルム・ニヴ山岳兵団プラマー家隊長
この山のシードにいるガルフィン魔銃師協会導師兼マスコットキャラクター
ティアゴ・バーナード
先制はアリスさんだった。
武器の相性でも、ティアゴ君は不利。
そのまま押し切られてティアゴ君は負けてしまった。
試合後声をかける。
少し落ち込んでいた。
ティアゴ「っていうか、その衣装..」
リンゴ「水没の遺跡でやっとドロップしたの!」
ティアゴ「そ、そうなんだ..今日はこの後聞き込みに行くから、じゃあ」
ティアゴを視線を逸らしてそそくさとリンゴから離れた。
(なんだあの目のやり場に困る服は..)
外でマルセルに声をかけられる。
マルセルー(ノ´▽`)ノ
今日も可愛ね。
リリー「リンゴ、今からダンジョン行くから一緒にいこっ」
リンゴ「えっ..だ、大丈夫なの?」
そのまま親子で水没の遺跡。
ジェレマイア
「リンゴ!?なんだ、その露出狂みたいな格好は!あとで着替えなさい!」
リンゴ「えーせっかくドロップしたのに..デザインした人が聞いたらデータ消されるよ」
14日
お父さんジェレマイアの誕生日。そしてお父さんの試合の日。
出かける間際にジェレマイアは、リンゴに釘を刺した。
「試合にはちゃんとした服に着替えてくること。いいね?」
「わかったよぉ」
試合が始まる。
ドルム・ニヴ山岳兵団コルテス家隊長
バーニー・コルテス
ローゼル近衛騎士隊騎士
ジェレマイア・フォード
2人とも奥さんが兄弟という親戚対決だ。たまに2人が一緒にどこか行ってるのでそれなりに仲は良さそう。
先制は、画面が明るくなる前から動きだした
バーニーだった。
バーニーの怒涛の攻撃がジェレマイアを襲う。
目にも止まらぬ速さで斧を振るうバーニー。
ジェレマイアは、相手が斧なのでお守りをつけてない。
そして
ジェレマイアの勝利に終わった。
リンゴ(お守りなしであそこまでの善戦!準決勝に相応しい試合だった!!お父さん凄い!)
外でおじさんに会う。
お父さんの試合を観にきてたみたい。
フランシスコ「弟の晴れ姿だからね。いい試合だったなー」
先程の試合のスクショに、
リリーの姿はなかった。
バルナバとの試合を目前に、リリーの体調は急激に悪くなっていた。