今回はプレイヤーの積年の怨みを晴らすささやかな回です。
言葉遣いが悪いので、あんまりそういうのをみたくない方は逃げて下さいm(_ _)m
星の日の前日は
子供たちで朝ごはんを食べてはいけない
起きたら朝食ムービーに巻き込まれないために安全圏の外へ逃げろと決起集会を開いて皆で注意事項を確認しあった。
子供たちはお菓子を1つでも多くもらおうと知恵を絞りの出していた。
朝食ムービーに巻き込まれた哀れな友人数名のためにもリンゴは多くのお菓子ももらうことを誓って、国中の大人たちからお菓子をまきあげていた。
そこへ、ある人物が通りかかる..
ロベルタさん..
フォード家にとって、因縁のある相手だった。
初代シルピアの旦那のダリルにつきまとい、
シルピアの仕事場にまでやってきてシルピアの目の前でダリルを連れ去るのは数えきれず。
(シルピアは農場管理官なので朝から昼までは手が離せなかった)
シルピアに話かけてきたかと思えば奴は
くさいスープだのくさいサラダだの押し付けてきて嫌がらせしかしてこなかった。
その相手が今目の前に。
シルピアは20歳という若さでガノスに召されてしまったというのに、奴はその歳を越して今ものうのうと生きている。
プレイヤー
(頼む、リンゴ!!シルピアの無念を晴らしてくれ)
用意してやがったか
しかし、星の日は何度もお菓子をくださいって言えるんだよ。
お年寄りをいじめるのはよくないから..
やりすぎたかな?
ロベルタさん、シルピアにくさいスープ押し付けたの二回どころじゃないよね..?
これくらいされて文句ないよね?
泥団子ぶつけるなんてただのおふざけだから、怒るなんてことないよね?
リンゴ「さらばじゃ!!」
リンゴはその場を去っていった。
それをティアゴが見ていた。
ティアゴ(なんだろう..今あんまり見てはいけない光景を目の当たりにしてしまった気がする..)
リンゴから放たれていた禍々しいオーラにティアゴは戦慄したとかしないとか。
星の日という美しい日に、
恨みの泥団子が放たれた。
ルークはっけーん♪
二回もおねだりしたけど二回とも別のお菓子くれたー💗
リンゴ「ルークありがとう!!大好き!」
ルーク「そんなに喜んでくれて嬉しいなぁ」
☆生きるお菓子製造機
今日はとにかくバルナバ君をみかける。
バルナバ君の家にまで押しかけてもらったし、
外でも二回くらいあってその度にもらった。
リンゴはジッとバルナバをみた。
もしかして、永遠にお菓子出し続けるんじゃない...?
バルナバ君、今、金持ちランキング2位だよ..
(一位は魔銃師のジャネット・ヒルマンさん)
お菓子大量に買い込んでるよこの人...
またくれた..美味しそう
売ってるお菓子じゃなくて、バルナバ君の手作りかな?
それからボタンを連打し続け、何度も何度ももらいつづけた。
とうとうお菓子の底がつきたみたい
あんなにたくさんのお菓子をくれたというのに
無情にもリンゴの泥団子が投げられる
鬼かリンゴよ..
根負けしたのか隠し持っていたらしいクッキーをくれる。
もうなかったみたい
次はコチョコチョ
バルナバ「リリーちゃんの子供時代と同じだね。リリーちゃんもお菓子がほしくて泥団子ぶつけてきたなぁ」
バルナバは懐かしそうな目をした。
リンゴ「ママもバルナバ君に泥団子ぶつけたの?」
バルナバ「そうだよ。今のリンゴちゃんと同じことをしてたよ。お菓子が欲しかったんだね」
リンゴ(ママが欲しかったのは、お菓子なんかじゃなかったと思う..)
リンゴ「...バルナバ君、お菓子たくさんありがとう。泥団子投げてごめんなさい」
リンゴがぺこりと頭を下げて、去っていくのをジェレマイアがみかけた。
ジェレマイア
「うわ、これうちの娘が?申し訳ありません..」
バルナバの服についた泥をみてジェレマイアは悟った。
バルナバ「あれはリンゴちゃんではなく神様ですよ。お気になさらず♪」
バルナバは明るく言った。
それからリンゴはジェレマイアに会い、
お菓子をもらった。
ジェレマイア「リンゴ、泥団子を投げるのはもうやめるんだよ。あと、同じ人から何度ももらったらだめだよ。他の子の分がなくなってしまうよ」
リンゴ「はーい」
ジェレマイアのいうことは正しいが、
散々もらったあとなので遅すぎた..
リンゴの中で
バルナバ=菓子製造機となっていた..
(もやは人ではない..)エドモンドからお菓子ー♪ありがとう!
朝食ムービーに巻き込まれたアルシアに会った。
アルシアはドルム山30周して噴水通りを往復して無事にお腹をすかせることができて、お菓子を沢山貰えたみたい!
よかったー!
アルシアと同じ朝食ムービーの犠牲者のイラリオにお菓子をおすそわけ。イラリオもお昼過ぎからお菓子もらえるようにやったって。
良かった!
リンゴにとって、大満足の星の日となった。
その日の夜
子供たちが寝静まった頃、リリーは酒場にきた。
そこにティアゴとバーニーがいた。
せっかくなので同じテーブルで飲むことにした。
ティアゴ「リンゴちゃん、今日凄かったよ」
リリー「...なにが凄かったの?」
母として嫌な予感しかしない。
ティアゴ「ロベルタさん?だっけ、あの人にくすぐったり、泥団子二回も投げつけて、星の日の当たり前な光景なんだけど..リンゴちゃんから禍々しいオーラが出ていて笑い事にはみえなかった..」
リリー「...そう、ロベルタさんに」
リリーは内心、『よくやった、リンゴ!』と娘を称えた。
バーニー「...きっとガノスのシルピアさんも喜んだだろう」
バーニーは感慨深そうに頷いた。
ユズからきっとなにか聞いていたんだろう。
ティアゴ「シルピアさんが?」
リリーは小声で、ロベルタさんと母シルピアとの間にあったことを簡単に説明した。
ティアゴはシルピアに世話になったので
ティアゴ「あの人そんなことしてたの?泥団子くらい投げられて当然だよ。二回じゃ足りないくらいだ」
と怒りをあらわにした。
ティアゴ「リンゴちゃん、バルナバさんにも泥団子投げてたけどね。それも恨みとか?」
リリー・バーニー「え?!」
ティアゴ「バルナバさんには泥団子投げたのは一回だけだったけど。俺が見てる間だけにリンゴちゃん、バルナバさんから20回くらいお菓子もらってたような」
(実際はよく分からないが体感でそれくらい)
リリー「そ、そんなにもらってたの?!」
リリーは驚愕した。
リリー
「一回しか投げてないなら、遊びだと思うよ。あの子ったらみんなにそんなに連続でもらってるのかしら..」
リンゴは何か知ってるのかとドギマギしながら答えた。
アゴ君はなにもわかってないようなピエロを演じて、人をよーく観察している
リンゴはニヤリと笑った。
ウィアラさんの酒場の、カウンターの下に身を潜めて話を聞いていた。
ウィアラ「..そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
リンゴ「お願いします!もう少しこのままでいさせてください。リンゴにとって絶対に必要なことなんです」
二人は小声で話していた。
ウィアラ「...毎日大変ね、無理しないでね」
リンゴ「ありがとうございます」
ジェレマイアが酒場にやってきた。
「あれ?」
キョロキョロと辺りを見回す。
リリー「誰を探しているの?」
ジェレマイア「もう夜だからリンゴを迎えにきたんだ。放っておくと朝になるまで誰かにお菓子ねだりそうだから..導きの蝶ではここにいるってなってるんだけどなぁ」
リリー「リンゴがここに?私たちさっきからいるけど..」
バーニー「リンゴちゃん、きたかな?」
ティアゴ「案外すぐ近くて身を隠していたりしてね」
ティアゴは笑った。
リンゴは身を固くして縮こまった。
ウィアラさんがギート粉が入った袋を何個も積んで、上か布も被せてリンゴの姿を見えなくした。
カウンターに入ってきてもこれなら見えない。
リンゴ(やっぱりアゴ君は、要注意人物だ...!)
星の日の夜はこうして更けていった。