王国を脅かす者❸突入 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ版エルネア王国プレイ日記のようなものです




リリーを先頭に、後ろに山岳兵団、近衛騎士隊、魔銃師会の14名が続く。


歪みの中は見回す限り普通のダンジョンのように感じた。

アドレー「早速敵のおでましですね」


奥にギラリと見える目の光。
無数の魔獣の目が、射抜くようにリリーたちに向けられていた。

アドレー「ガルフィン魔銃師会!一斉に射撃!」

魔銃導師アドレーの合図と共に、魔銃師たちがいっせいに銃口を眼前の敵に向ける。

近衛騎士のアドルファスもなぜか構える。

リリー(アドルファスも銃だったね、、)

「はなて!」
アドレーの合図で、一斉に乾いた銃声が放たれた。



魔銃師会の放った銃声は、歪みの外にも聞こえていた。

6名が一斉に発射する。

一斉に放たれた低い銃声の轟音に見守る人たちを更に不安にさせた。

リンゴやモモ、小さな子供たちはびくりと身体を震わせた。

「ママ、、パパ、、」
幼いクレメンス・ティーレマンは唇をかみしめて両親が消えた歪みを見つめていた。

アドレーとXの末っ子の息子。彼の両親は2人とも突入部隊としていってしまった。


ジェレマイア「始まった..」

ジェレマイアたちは心配そうに歪みを見つめた。





どれくらい歩いたのか分からない

時間の感覚が全くないが、疲労の色が皆に出てくる。

「リリー隊長、ちょっと休まない?」
Xが皆の様子を見て提案した。

「そうね。ここで休憩しましょう」

皆保存食を食べたり水分補給をする。


バルナバ
「リリーちゃん、怪我の具合はどうなの?昨日怪我して今日これじゃあ、傷口痛むでしょう?」

バルナバは座っているリリーの横に腰を下ろした。バーニー、バーニスちゃんもリリーの近くに座る。

リリー
「たいしたことないから大丈夫。縫ったから」

バーニス「縫ったの?痛そう..」

リリー「これで私はキズもの..」

バーニー「結婚してるんだからいいじゃないですか」

バーニス「バーニー!そういう問題じゃないの!!」
バーニスはぷんぷん怒った。

そんなやりとりを見てリリーは昨夜のことを思い出した。


ルークたちの家から帰るとき、

酒場の前でXとバルナバが立ち話をしていた。

リリーの姿を見つけるとXは酒場に誘う。

酒場は旅人がいるので、一応営業していた。


三人は軽く酒を飲もうということになった。
時間はないので報告を聞くまでのわずかな時間だけだが。


テーブルの上には、
ローゼル近衛騎士団、
ドルム・ニヴ山岳兵団
ガルフィン魔銃師協会

各部隊から突入部隊に選ばれた者の名前が記されている。

騎士団も魔銃師会も、選ぶ基準はよく似ていた。

実力が部隊の中でも上位であること、戻ってこれないことを考慮して、年齢は熟年者を中心。

しかし。ドルム・ニヴ山岳兵団は、
全員が壮年か、青年だった。
(最年少はバーニスちゃん)

バルナバ、アリス、シモーヌ、バーニー、バーニス。

五人中四人はリリーの友人。
アリスはエルネア杯で対戦したことがある。
バーニスはこの前出産したばかりだ。



バルナバ「...リリーちゃん、すまない」

バルナバはリリーに頭を下げた。

「え?!なんで謝るの」

「リリーちゃんの義弟の若いバーニーを説得できなかった。特に若いコルテス家やミラー家は隊長は待機させて山岳顧問から選出を考えていたんだが、本人たちは行くときかなかった...」

山岳兵団の突入部隊の選出が難航していた理由はきっとバーニー、バーニスの説得に時間がかかっていたのもあるんだろう。

逆に、バーニーたちがバルナバに自分たちをメンバーに入れるように説得するのに時間がかかっていた。

彼らも若いといえど、山岳兵団のファミリーを担う隊長。彼らは彼らで戦う理由も、覚悟もすでにできているはずだ。


「...これが山岳兵団が出した答えなら私が言うことはなにもない。選出大変だったって聞いたわ。お疲れ様。早く休んで明日に備えてね」


三人は報告をしあい、酒を一気に飲んで、酒場前で別れた。

バルナバが去っていくのをなんとなく見ていると静かだったXが口を開いた。

「ねえ」

「..なに?」

「うちのところ(魔銃師会)は、選出はアドレーに一任したわ。だからメンバーはすぐ決まった。山岳兵団はあの仕組みだからそうもいかない。結果的に若い子が突入する.....

うちが殿(しんがり)を引き受けるわ。もしもの時は山岳兵団を最優先で逃して。その次に騎士隊が逃げて」


Xの言葉にリリーは笑った。

「同じことを考えてた。でも殿は、騎士隊が引き受けるわ。歪みがあるのはエルネア城だもの。騎士隊が殿をつとめるべきだわ」

「リリー!あなただって若いのよ」
バーニーやバーニスが、若いというならリリーも同じように若い。

「私は近衛騎士隊の隊長でもあり、突入部隊の隊長であり、龍騎士なの。龍騎士が、他の人を置いて逃げるなんてできない」

リリーはXをまっすぐ見た。Xはため息ついた。

「まったく..最近の若者は頑固者が多いのね」



「もしものことがあったらまた魔銃師会で山岳兵団を連れて逃げて。お願いね、X」



「わかった...」
Xはため息をついた。

その日のうちに、魔銃師会のメンバーには極秘でそのことが伝えられた。


必ず、若い人たちを生還させる。




ここから休憩もとれないくらい激戦が続くことになる。


「全員戦闘態勢!魔銃師会は左右に展開!援護射撃!騎士隊と山岳兵団は前へ!」
リリーの指示が飛ぶ。

一戦一戦全力でいなかいといけないくらいの強敵が、一行の行く手を塞いだ。
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アイテムを出し惜しみすることなく、
リリーは買い込んだ回復アイテムを使い、全員を回復しながらすすむ。
バルナバもXも、アイテムを惜しみなく使った。


かなり進んだところで
魔銃師会の銃を跳ね返す敵に遭遇した。

一行に動揺が走る。


魔銃師が遠距離で敵にダメージを与えて、騎士隊と山岳兵団でとどめをさしていたが、今回はそれができない。

動揺が広がってる中リリーが先陣をきって敵をきりつける。

しかしその剣ははじき返えされた。

「っ!!」
リリーは歯を食いしばって敵のカウンターを受け止める。

死角から飛んだきた敵のパンチがリリーの身体に当たる直前でバルナバの斧がはじいた。

バルナバの攻撃が敵にダメージを蓄積していく。

この敵は斧の攻撃に弱いようだ。


「騎士隊!敵を引きつけて!その隙に山岳兵団は攻撃せよ!」
「了解!」
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的確な指示で、癖のある敵も撃破した。


しかし、戦いを重ねるにつれて、敵の数も増えて、その強さも増していた。
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いつ終わるな分からない戦いに、メンバーたちに焦りと不安が募る..


このままいつまでも終わらないんじゃ..


誰もがそう思い、不安になってるころ


前方に光が見えた。



「俺が先に行く」
バルナバは先頭に立って光に歩きだした。リリーもその後ろにつづく。

「気をつけて」



リリーたちはその光に飛び込んだ。