206年 この想いは心の奥に閉じ込めて。 | エルネア王国モニカ国の暮らし。

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エルネア王国の日々の備忘録です。妄想もかなりあります。モニカ国。他のゲームの事も気ままに書いていこうと思います。
多忙のためのんびり更新中です。アイコンは旧都なぎ様のきゅーとなクラシックメーカーより。

任天堂スイッチ版エルネア王国のブログです。









とんでもないことが起こった昨夜..







ありえない展開に、もしかして夢なんじゃないかと思えてくる...




リリー(あれは夢だったの...?


私、これからバルナバとどんな顔して会えばいいの?)




リンゴ「ママ、ご飯食べようー」
リンゴが椅子にすわって朝食を待ちわびている。


リリー「あ、ごめん、すぐ用意するね」



バーナカレーを娘たちに出すと
「またバーナカレーなのー?」

と不満げな声が聞こえてきたが上の空のリリーの耳には届かない。



昼が近づき、リリーの仲良しのサガモア君の結婚式に参列するため神殿に向かった。





まだ混乱する頭を神殿にある色とりどりの花をみて落ち着かせようとする。



リリー(バルナバも、あれはどういうつもりなの.

慰めるの域を超えてるよね...)




昨日のバルナバにキスされたことを思い出し、顔が熱くなる。


式に参列する人々が続々と集まってくる。


その中に


「あ」
リリーとバルナバはお互いをみて同時に声をだしていた。


リリー(き、気まずい...)




バルナバ
「えっと..こんにちは。リリーちゃんも参列するの?」



リリー
「こんにちは..サガモア君に呼んでいただいて。バルナバも参列するんだね」



バルナバ
「うん..サガモアは同じ山岳兵のよしみで友達なんだ」

リリー
(そっか、サガモア君山岳兵だった。バルナバの知り合いなのは当然か..)


バルナバ「そろそろはじまるね。行こう」

いつもの穏やかな優しい笑顔でバルナバは歩きだした。リリーもそれに続く。



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サガモア君の彼女さんはとても可愛らしくて
ドレス姿はとても素敵だった。
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でもバルナバが隣にいて
なんだか式に集中できなかった。
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式が終わり帰ろうとすると 



バルナバ「リリーちゃん釣りでもどう?」

いつもと全く変わらない態度で誘ってきた。


「あ、うん、いいよ」
思わず承諾してしまった。



バルナバに連れられて釣り場に向かう。



バルナバの背中を見ながらぼんやりと

(やっぱり昨日のことって夢だったのかな..?)
と思えてきた。


連れてこられた釣り場には誰もいなかった。


「じゃあ、つろうか」

2人は釣りをはじめた。





釣りはじめて少しして、
バルナバが昨夜のことについて触れた。



「昨日の.....夜のことなんだけど...」




リリーはどきりとした。


さっきとは明らかに違う重々しい雰囲気。そんな彼をみて、

リリー
「魔がさしたんでしょ?軽そうな女がいたから気まぐれに手をだしたってとこかな?
別に奥さんにチクらないよ。お互いなかったことにしよう」

リリーは水面に視線を向けたまま早口でいった。


自分で先に言わないと、惨めだ。





バルナバ
「魔がさしたとか、そんなんじゃない!」




リリー「.....」


バルナバ「あれは..俺の気持ちが暴走しただけだ..

俺、やっぱりリリーちゃんのこと諦められてなかった。リリーちゃんに酒場で話聞かれた日に、それに気づいて...気持ちは抑えていたけど、昨日は我慢できなくなった..リリーちゃんが可愛くて」


リリーは自分の体温が上がっていくのを感じた。












リリー「..............バルナバ...私のことを想ってくれてありがとう。

......でも、この気持ちと昨日のことはお互い、心の中にしまっておこう...


....そうでないと、大切な人たちを傷つけることになってしまう」


リリーは慎重に言葉を選んだ。


バルナバはしばらく黙っていた。
2人はもくもくと釣りを続ける。

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そこに

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ルークが現れた。 
まるでバルナバと2人きりにするのを妨害するかのように。


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ルーク
「釣り名人この時期釣りの穴場はどのあたりですか?」



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(ペリコいつからいたんだ...)
*ペリコは青い髪の毛の男性

ルークはしばらくバルナバの背後で彼を睨んでから去っていった..




ルークが去ると、彼の殺意に似た視線にバルナバは恐れをなしていた。
(.......今のは、なんだったんだ....)



誰もいなくなった釣り場で

「分かった...昨日のことは、心の中にしまっておく...」
バルナバは釣り竿をぎゅっと握りしめた。


2人が、誰もキズつけたくないならば
この選択肢以外あるはずもない。



リリーがバルナバにされたことに一瞬でも応えたことに彼は触れなかった。


そのことについても

心の中にしまっておく

に入るんだろう。




しばらく釣りをしたあと、バルナバはその場から離れていった。



自分一人になった釣り場で、
虚ろな目でリリーは水面を見つめていた....