私が40歳前半で会社を辞めた理由:割増退職金

 

15年間以上勤めた会社を早期退職することを決断しました。その背景には、割増退職金の魅力だけでなく、これからの人生をどう生きたいかという深い葛藤がありました。

 


退職を考え始めたきっかけ

長年勤めた会社で、経験を積み、成長を感じることができました。

しかし、ここ数年、自分のキャリアや家族との時間の過ごし方について疑問を抱くようになりました。

 

「このまま定年まで働き続けるのが本当に良いのだろうか?」という問いが心の中で膨らんでいきました。そんな折、会社から「早期退職制度」の案内が届きました。

 

割増退職金が背中を押した理由

早期退職の制度では、通常の退職金に加えて特別割増退職金が提示されていました。

計算式は「基本給×年齢別加算月数」で、私の場合は20ヶ月分の加算がありました。

 

この金額は大きくはありませんでしたが、これまで心の中でくすぶっていた「辞めたい」という思いを後押しするには十分でした。

この資金があれば、生活費を補填しながら新しいスキルを学ぶ余裕も生まれます。

「辞めるなら今しかない」と感じた瞬間でした。

 

葛藤と不安

もちろん簡単に決められることではありませんでした。15年以上働いてきた職場には愛着があり、同僚との関係も良好でした。不満はほとんどなく、仕事には裁量もありました。

しかし、病気を経験したことで「人生は一度きり」という思いが強まり、家族ともっと向き合う時間を持ちたいという気持ちが大きくなりました。

一方で、収入の減少や将来の年金額の減少、住宅ローンや教育資金への影響については大きな不安がありました。

 

会社への見方の変化

早期退職制度の案内には、「50歳以上になるとさらに割増率が高くなる」ことが記載されており、これを見たときに初めて会社に対する不信感が湧きました。

「もう辞めてほしいと思われているのではないか」と感じ、これまで抱いていた会社への信頼が揺らいだのです。

それまでは「社員を大切にする会社」と思っていたからこそ、そのギャップにショックを受け、「もうここで頑張る意味はない」と確信しました。

 

これからの展望

割増退職金は、一時的には心強いバックアップですが、長期的な収入にはなりません。

そのため、生活費の確保を第一に考え、次にスキルアップのための自己投資を考えています。新しい分野での仕事や副業も視野に入れています。

また、家族との時間を増やすことも、これからの人生で大切にしたいことの一つです。

 

最後に

早期退職という選択は、私にとって「自分の幸せ」を見つめ直す機会でした。

リスクもありますが、その先にある新しい可能性を信じることで、人生をもっと充実させることができるはずと思っています。