彼はお会計を済ませて

ドアへ向かった。

彼を見送ろうとエレベーターに

一緒に乗り込んだ。

「お前みたいな女初めてや。お前スゴいな」

って、呆れたよーに言い放った。

何が?

もうしんどい…

「何で帰るん?ってもっと話し合いしよや。って何で言わんの?」

言っても帰るでしょ。

みんなが見てる前で貴方が怒るから

私もう店に戻れないよ。

このまま帰る。

「なんも持ってきてないやん。お前、変な気起こしてるんちゃうんか‼️そのままどないやって
帰るんや」

どーでもいいやん。

私がいたら心配ばかりせなあかんでしょ。

いてへんなったたら貴方安心するじゃん。

「お前、しっかりせーよ。」

って頬をパチっと叩かれた💧

しばらくお店の下で話し合った。

「なぁ、ホンマ店辞めてくれるか。」

やっぱりそれか…

「お前のことは放っとかへんから。俺が全部面倒見るから。夜の女卒業しよや。」

いやや言うたらどーするん?

「嫌ゆーても辞めさす。オーナーに俺から言う」

「店戻って帰る支度しといで。待ってたるから」

彼の言葉に頷いて店に戻った。

30分近くも戻ってこない私にオーナーが

カンカンになって怒っていた⚡️

ママが心配して私のコートやバッグを

オーナーにわからないよーに

持って来てくれてた。

「タイムカード押しとくから。Nさんと仲良く
帰りや」

半泣きになりながらお店を後にした💨

彼といつもの帰り道を歩いた。

少し距離を感じながら…

「俺はお前から離れたりせんから。でも、心配ばかりしたないねん。店辞めたら少なくとも
心配は減る。俺勝手すぎるか?」

何も言えず黙って歩いた。

せっかく彼と逢えたのに

またケンカしてしまって

挙げ句の果てには店を辞める話まで出てきて

なんでこーなるのか情けなくて涙がでた💧

「泣くな。泣かんとってくれ。泣かせて悪かった」

そー言って抱きしめてキスしてくれた。

それから近くのお店に飲みに行った💨

その頃には少し落ち着いて

普通に会話ができた。

「お前の笑った顔が大好きや。お前のあんな怒った顔初めて見た気するわ。お前を傷つけてごめんな。」

それからキスしていつものふたりに戻った。

だけど朝から身体が怠くて

気持ちもまだスッキリせず

ずっとベッドから出られない状態💦

彼から何度かLINEが入ってる。

昨日の帰り、今月の分だと封筒を渡して

くれたよーだけど私は酔ってたので

全然覚えてなくて💦

バッグの中を確認したら入っていた。

ありがとうって返信したら

「お前を放ったらかしたりしないから。
これから先の人生、何も心配せんでええからね。」

気持ちが嬉しかった。

史上最大のケンカをしたけれど

やっぱり彼が大好き。

今日は休んで明日は私の定休日。

気持ちを整えよう。