実家に帰っていろんな人に抱っこしてもらい、喋りかけられ、薫は色々喋るようになった。
たった数日で。
正確には5日目の朝一便で帰ってきたから4日間で。
これまでは、あーうーの喃語と奇声、がっかりした時の「あ~あ」、「ウンマ」「まんま」だけだったのに。
ゴニョゴニョ文句らしきことを言ったり、叫んだり、たくさんの言葉をぶつくさ言っている。
薫が最初に話した言葉は、「ママ」でも「パパ」でもなく、
「じぃーちゃん!じーちゃん!」
父の背中に「じいーちゃん、じーちゃん!」と言うも、父は耳が遠くて聞こえず、翌日の何度目かの「じーちゃん」がようやく聞こえたようだ。
心太炊きと配達の忙しい合間をぬって、毎日薫に電話をかけ、 根気よく話しかけた成果だろうか。
こっちを向いて「ちゃーちゃん!」とも何度か言った。(私の事?)
「あいちゃ!アイチャ!」という姿が可愛らしい。
お座りもしっかりではないけれど、オモチャや周りの人につられて長時間できるようになった。
かおる、かおるともてはやされ、色んなものを食べさせてもらって(●´ω`●)
色々与えていた母も父も 4日目には、
「かおる、そんぐらいにしときなさい。ブーちゃんになるよ。」
「かおちゃん、食べすぎたらブーちゃんになるけんね。」
と、強欲な食いっぷりに苦笑い。
自分の分も他の人が食べてる分も欲しがって、早くよこさんかと私を蹴ったり、パシパシしばいたりで。
ピョンピョン暴れまくっていた⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
甥は可哀想に体質なのか、痩せぎすになっており、足の太さが薫の半分くらいになっていた。
相変わらず、人見知りの凄いはずかしがりで、明日帰るという日になって、「もうおばちゃん、明日帰るから最後に一度だけ抱っこさせて」と言ったら、モジモジしながらこっちに来て抱っこできた。
前に抱っこした時は、緊張で体が硬くなっていて可哀想になって下したが、今度は体はこわばらなかった。
14kgあるとは思えないくらい軽く感じた。
いつも風邪ばっかりひいている。
夜中は咳き込んでいた。
もうお父さんと離れて1年。
最近、電話での父の様子がおかしかったので、直接話してみたら、シラフで 「 ○○君(妹の旦那)とは別れたらよかったい」とかバカタレンなことを言っていた。
頭がおかしくなった?
電話で様子がおかしかったというのは、甥のことをまるで孫ではなく、自分の子のように話すようになってきていること。
妹の旦那さんは、妹に対してもったいないくらいのいい人だし、甥にとってもいいお父さんなのに。
甥が可愛くて手元に置いておきたいのはわかるけど、甥や妹の将来や後先考えずに呆れた。
妹がいれば足代わりに便利に使えるから手放さないとしか思えない。
妹が勤めだす前は、母にいつ電話しても、お父さんと妹と甥は車でどこかに買い物に行っていた。
父は母の無駄遣いを指摘し、自分は年老いた親に2回も養ってもらっている身の妹まで何故か母の買い物の無駄遣いを指摘して唖然ともする。
父は尽くすのなら、母に尽くすべきだと思う。
「お父さんはじいちゃんで、父親ではないのよ。お父さんはちゃんとおる。」
この頃は父は妹と同じ口ぶりで悪口まで言うようになって来てしまっている。
親の勝手でお父さんがいない生活をしていることも、そろそろ甥の記憶にも残る頃だ。
甥や妹のことだけではない。
親が甘やかしたせいで、2度とも近所に嫁いで出戻ってきた父の叔母の為に、いつも苦労してたし、最終的にも面倒みたのは母だ。
バカタレな真似をすると後の世代に負の余韻を残す。
うちは障害者の弟がいるというのに、一体何を考えているのだろう。
また「お前は姉だから」とか「姉ちゃ~ん」と泣きつかれるのだろうか。
もう私は薫で手一杯だから、今後は自分のことは大人なんだから自分でケジメをつけるようにとは言っといた。
去年のお盆、「夫婦仲が悪いわけではないのに、あそこの家は親のせいで娘二人とも帰っち来ちょる」とか何の関係もなく、迷惑を被った分けでもないのに笑いながら悪口を言う父に、「うちも妹が一回出戻ってるし、再婚したのにまた危うい状態でどうなるか分からないじゃないの」と怒った翌日に妹が2回目の出戻りorz
「子供が出来んかったら結婚はせんかったとよ!」とか言っていて・・・育児放棄でオムツ臭の漂う家の中に汗びっしょりで閉じ込められた姪2人を思い出し本当にひいたが、では何故避妊しなかったのだろう・・・。
妹の最初の子2人もそうだけど、甥を思うと可哀想になる。
一日中怒られているのにママが大好きなようだ。
夫も18歳で社会人になるまで父親がいるのに片親みたいな生活で言いたいことが言えなかったみたいだけど、親が勝手すぎると子供は酷い目にあう。
私は多少のことは我慢して、薫と親子三人でいようと思う。
というか、薫が来てくれてから毎日が楽しいから、細かいことは前ほど気にならなくなった。