
優しくって少しばか
いつか読もうと思って買ったままになってた本。
読み終わりました。
短編集です。
最初の第一篇が独特の口語調でわざとだらだらとだらしなく書いてあり、慣れるまで少し疲れましたがすんなり入り込めました。
男女間のゆらゆら揺れるバランスがテーマです。
男性から見た女性の煩わしさ、愛しさ、非効率的さ、不思議、心離れるときなど心の揺らぎが鋭く描写されてます。
男性目線ですが、少し女性的な感受性を持ち合わせた作者かなぁと思いました。
一編ずつが連なって物憂げな輪郭を醸し出し、1冊の本に仕上がってます。