
待ち合わせ時などにバッグに入れておいて、少しずつ読みました。
「アルケミスト」が旅になぞらえて「生きる意味」を綴ったものだとすると、
こちらは「生きる勇気」の再発見といったところでしょうか。
ストーリーはすぐに先が読めますが、ベロニカの心変わりの過程を読みながら辿るのもいいです。
どちらも「気づき」における認識の違い、自分を冷静に客観的に見れるかどうか、
望むものを手に入れるというか、それは既に可能性という形で与えられているという事を精神病院を舞台に描かれています。
若いベロニカが死ぬ事を憐れみ、世捨て人のようだった人々が感化され、
病院内で発生する「生きたい」という生への執着(新種の病気?)の連鎖や彼女につきあわされる若い男の反応も面白い。
若い頃、人から相談やアドヴァイスを求められた時、
「明日、自分が死ぬとしたら、どう行動する?」と問い返したら、
大抵の人は大笑いしたけれど、私は真剣に問うたつもり。
他人に助言できるような事なんてないし、己の心に従うだけ。
自分が思い悩んだりする時も、死ぬ気でやれ!とハッパをかける。
燃え尽きちゃうんで、ずっとという訳には行きませんがね

去年、笑い事ではないと思うような出来事があってこの事をあらためて痛感しました。
いつの間にか、フットワークがニブクなっていた自分にカツ
