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今思い出しても、カオ家に訪問したのはたまたまでした。





付き合って2年?なのかな、あんまり覚えてないけどそれくらい経ってるのに今まで1度もカオさんの家に行く話は出ませんでした。






ただ、付き合って半年位の時にカオさんがお母さんに付き合ってる彼女はいると伝えたようです。







それからは、2人で食べてね、ということで食べ物をしょっちゅう頂いたりしたので、顔は分からないけど親切な方だなぁという印象でした。





そもそも冷麺が想像していたご実家への挨拶は





結婚を前提に考えて交際しています。よろしくお願いします





みたいなのとか





〇月〇日入籍予定で、今はその準備で同棲しています





みたいなのがご実家訪問なのでは…?





と思っていましたが。






現実はそんなのではありませんでした。







とある日、ネットでトレンチコートを買ったのですが、めちゃくちゃデカくて仕立て屋さんで直してもらおうかなぁとカオさんに言っていました。






仕立て屋さんの予算では5000~10000円ほどかかるとのことで、それなら買い直すか、、と悩んでいたら






母ちゃんに直してもらえばいいじゃん!





と突然言ってきたカオさん。






イヤイヤ今まで1度も会ったことなくて、いきなり初対面で丈つめしてくださいはないだろう、と思い






イヤイヤ、初めて会って丈つめお願いしま~すってどんだけ図々しい女なのよ。印象悪くなるじゃん





と言ったのに、






大丈夫大丈夫





と言って、今までにないフッ軽でお母さんに電話したカオさん。3日後に会いに行くことになったのです。(早)カオさんがコロナになって、治ってからすぐの出来事でした。(同棲して約1年の時)







ええ~?

何この軽いノリ?







だが正直、直していただけるのはありがたい!泣くうさぎ箱菓子を持参して行くくらいでは申し訳ないのではないだろうか…?






そこで、




箱菓子は持ってくけど、それだけで直してもらうって申し訳なくない?なんか、もっとお礼とか考えないと…





とカオさんに言ったら、





いーよ、そんなの考えなくて。菓子折りとかも持ってかなくていいのに





なんて言うので、エー?無気力





私は損得勘定の世界観で生きてきたので(実家の考え方)混乱。。





カオさんから元々親の話などは聞いていて、うちの母とか家族に比べるととても普通に優しく、温かな家庭に思えたので緊張はありませんでした。





そんなこんなであっという間に訪問の日になり、お会いする事になりました。






続く


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