*Stay of Gin's Mom & Bro Part2*
前回に引き続き、3日から我が家に遊びに来ていた夫のご母堂ベティーさんと兄君マークが滞在していた間の、主に食事を綴った記事です。
4日の水曜から、夫は1週間の休みを取っていました。
二人には事前に「どこか行きたい所、見たい場所はないか考えておいてね」と伝えてあったんですが。
若い頃から仕事や旅行で、何度も南カリフォルニアを訪れている義母からは「どこに行く必要もないのよ、あなたたちと一緒にいられれば」というヤッパリのお返事。
義兄は国内旅行と言えばキャンピング専門だそうで、特に希望はないとのこと。
皆アミューズメント・パークに繰り出す年齢でもないし、ショッピングや美術館にも興味がない…となると、一体どこへお連れしたらよいものか…?
考えあぐねていると、「ファーマーズマーケットに行きたいわ」とベティーさん。
おお、それならお安い御用です♪
少し肌寒い、今にも雨が降り出しそうな曇り空でしたが、早速出掛けました。
南カリフォルニアの初夏は「メイ・グレイ、ジューン・グルーム(May Grey, June Gloom」と言って、パッとしない天気の日が多いのです。
(「灰色の五月、憂鬱の六月」という意味ですが、これだと韻を踏んでいないので「滅入るメイ、しゅんとするジューン」とでも訳しましょうか…イマイチですねぇ。)
*LA Farmers Market
義母は少し長い距離の移動は車椅子の方が楽だということで、今回はニューメキシコで購入したという車椅子を利用することもありました(マークの車に積んで持って来ていました)。
義母も夫も料理好きなので、こんな感じの食材店や、お気に入りのチョコレートのお店を見て歩くのもとっても楽しそうだったんですが…マークには少し退屈だったかもしれません。
ここでランチをする予定だったのですが、二人とも前日に着いたばかりで少し疲れているようだったので、昼食は家で食べることにして早めに帰って来てしまいました。
*Lunch with Gin's Roast Chicken Sandwich
銀之丞が前夜のローストチキンを使って、得意のチキンサンドウィッチを作ってくれました。
午後になったら青空が見えて来たので、家の近くにある「バルボア・パーク」の中にある「ジャパニーズ・ガーデン」に行ってみることにしました。
*Japanese Garden in Balboa Park
3月には濃いピンク色に咲く桜も見られる日本庭園です。
この日は睡蓮がきれいでした。
さて、この日の夕食は、家の近所にあるシーフード・レストラン「Crabby Crab」へ行きました。
去年(か一昨年)開店した新しいお店で、夫と私は先月初めて行ってみたのですが、美味しくてオモシロかったのでこれはゲストの二人を案内しない手はない、と思ったのです。
何がオモシロイかと言いますと…。
*Dinner at "Crabby Crab"
食事の際はビニールのエプロンと手袋を着用。
そしてメインのカニやエビは、ビニール袋に入ったまま、がさっと供されるのです。
ちょっと珍しい食事風景じゃないですか?
*Shrimp with Garlic Butter, King Crab Legs with Lemon Pepper and Dungeness Crab with House Cajun Mix
カニ、エビ、貝等の好きな魚介を、「ガーリックバター」「レモンペッパー」「特製ケイジャンミックス(ルイジアナ風の唐辛子入りスパイス。辛さは選べます)」の3種類の味付けから選んで料理してもらうのです。
私達はエビ(前回殻付きを頼んだら食べにくくて大変だったので殻なしを)をガーリックバターで、タラバガニをレモンペッパーで、ダンジェネスクラブを特製ケイジャンミックスで頼みました。
付け合わせに頼んだスイートポテトフライとコールスローも、ボリュームたっぷり。
*Sweet Potato Fries & Cole Slaw
ガーリックバターで味付けされたエビはハワイで食べた「ガーリックシュリンプ」を彷彿とさせる味でした(→「天国の海のホヌの『プハァ』-家族旅行オアフ島編」)。
エビもカニも、どのフレーバーでもとっても美味しかったんですが、おすすめはやはり「ケイジャンミックス」でしょうか。
エビはやっぱり「殻なし」が食べやすくて、身に味もしっかり付くので正解だと思いました。
でも、せっかくはめた手袋ですが、エビはともかくカニを剥こうとすると殻のトゲで簡単に穴が開いてしまい…やっぱり手はベトベトのギタギタになってしまいました。
普段私は手が汚れる料理は避けることが多いんですが、たまにはこんな豪快な料理も座が盛り上がっていいものですね。
さて、翌5日は。
義母の希望で、マリブの海岸までドライブして、そこでお昼を食べることになりました(映画「猿の惑星」の最後の自由の女神のシーンはこの付近の海岸で撮影されたのだそうです)。
残念ながらマークは「今日はドライブより、大工仕事をしていることにするよ」とのことで、お留守番をお願いしてしまいました(DIYが趣味の彼に、私達のバスルームの戸棚の修繕をお願いしてあったんですよね…^_^;)。
切り立った岩肌をさらす山道を抜けると青い海、というスペクタキュラーな楽しいドライブだったので、何だか申し訳なかったです…。
ランチは「Geoffrey's Malibu」にて。
この日も朝から雲の多い天気でしたが、海を見ながらの食事はとても気持ちがよかったです。
*Lunch at "Geoffrey's Malibu"
アーティチョークが大好きな義母はそのサラダを、夫は休暇中のブランチの定番「ステーキ&エッグズ(大抵スクランブルをチョイス)」を。
そして「チャウダーが大好き」ということで意見が一致したベティーさんと私は「タヒチアン・コーン・チャウダー」をシェアすることにしました。
*Tahitian Corn Chowder, Grilled Artichoke Salad, and Grilled Prime Flat Iron Steak
「何が『タヒチ風』なのかしらねえ?」と二人でワクワク。
来たのを見てみると、なるほど、写真では分かりませんがバニラビーンズの粒が入っています…タヒチ産のバニラ、有名ですものね。
微かにバニラの香漂う、甘いコーンチャウダー、美味しかったです。
あ、私が頼んだのは「アロハ・コーべ・バーガー」でした。
パイナップル入りのハンバーガー、好きなんですよね(テリヤキソースならもっとよかったんですけど^^)。
デザートはみんなで「エスプレッソ・フラン」をシェアしました。
コーヒー風味のプリンです…少しオレンジの香りがしたのはグランマニエが入っていたんだったかな?
そしてこの日の夕食は、ベティーさんのリクエストでリトル・トーキョーの「寿司元」へ行くことになっていました。
前回お連れした時、「大皿で色んなお料理が出て来て、とっても楽しかった」のだそうです(→「銀ママの滞在・前編-内食&外食あれこれ-」)。
マークが来た時も行ってましたね(→「結局いつものごはん?-銀之丞のビッグ・ブラザー来る。」)。
6時に予約してあったんですがこの日は平日。
見事ラッシュにひっかかり、少し遅れそうになったのでお店に電話を入れたら。
「6時まではお席を取っておけますが、6時を過ぎた時点で先着順になります」とのこと。
「あと10分くらいで着くんですが」と言っても「申し訳ありません」の一点張り。
…じゃあ、何のための予約なのかしら…?( ̄ー ̄;)…いえ、遅れる方が悪いんですけどね…。
結局お店に着いてから10分程で席に案内してもらえたのでよかったです(ホッ…)。
あん肝やサーモンスキン・サラダ(鮭の皮をベーコン風にカリカリに焼いて散らした、こちらの日本食レストランの定番メニューです)、天ぷらの盛り合わせ等をビールを飲みながら楽しみました。
そしてもちろんお寿司も。
*Dinner at "Sushi Gen"
前回の経験から、ベティーさんもマークもお米はそんなに沢山食べられるわけではないことが分かったので今回は控えめに頼みました。
なので、お二人とも、デザートが入る隙間があったようです(夫も私もこのお店でデザートを食べたのは初めてでした)。
*Mochi Ice Cream
これまたこちらの日本食レストランのデザートの定番「モチアイスクリーム」(雪◯だいふく風)です。
義母はマンゴー、義兄はバニラ、私は抹茶のを夫とシェアしました。
義母も義兄も、実はメニューの「モチ」の語を見落としていたようで、運ばれて来たお皿を見て一瞬目が点になっていました。
「フォークでアイスクリームを食べるのなんて、初めて!」と笑う二人(私も初めてでした…日本では黒文字か、手で食べていたような…?)。
お口に合ったかのどうかは…上の写真を見れば分かるかな(笑)。
さて、飛んで翌6日の夕食は。
この日も和食のお店…というか、「南蛮館(Nanbankan)」という居酒屋に、6時に予約を取ってありました。
以前義母と義兄とも行ったことのあるお気に入りの焼き鳥屋さんが残念ながら閉店してしまったので、その後開拓したお店です(予約なしでは入りづらいのと、生ビールをおいてないのが瑕瑾です)。
車を降りたところにジャカランダの木があって、紫の花が丁度満開でした。
*Jacaranda Tree
みんなでビールを飲みつつ、銀之丞と私の独断で選んだメニューを次々食べ尽くしました。
ハツにシシャモ、椎茸の肉詰めに砂肝。
*Chicken Heart, Smelt, Chicken Stuffed Shiitake Mushroom and Chicken Gizzard at "Nanbankan"
シシャモと砂肝は、お二人ともあまりお口に合わなかったみたいです(夫の好物なのでトライしてもらったんですが、ちょっと強烈だったかな…?)。
銀ダラの西京焼き、アスパラの豚バラ巻き、牛タンにラムチョップは無難なチョイス。
*Miso Marinated Black Cod, Asparagus with Pork Belly, Beef Tongue and Lamb Chop
特にラムは「今まで食べた中で最高!」と二人とも大絶賛でした。
ネギマにつくねに、ゴボウの豚バラ巻き…。
*Chicken Thigh with Green Onion, Chicken Meatball and Gobou (Burdock Root) with Pork Belly
あれ?何種類かは写真を撮り忘れたようです。
ところでマーク、今回はこの竹串を持って帰るとは言いませんでした^^(前回→「結局いつものごはん?-銀之丞のビッグ・ブラザー来る。」)
次々運ばれてくる目新しい料理にお二人は興奮気味。
ちょっと頼みすぎたかな、と心配したんですがシシャモと砂肝以外は完食。
皆、これ以上はビールの一滴、ネギの一カケラも入らない…と思うほど満腹になって帰宅した-つもりだったのですが。
この後、家のリビングでお酒を飲みながらチョコレート(See's Candy)を4つ、5つとつまむ義母と義兄を見て「やっぱりデザートを頼むべきだった」と後悔しました…。
夫も私も基本、夕食後に甘い物は食べないんですが(あ、夫は時々私に隠れて食べてるのかナ^^)、アメリカ人にデザートは必須!なのだと改めて思い知りました。
この夜を最後に、マークは翌7日、朝の5時過ぎにニューメキシコに帰って行きました。
大した案内も出来ず、戸棚の修理をしてもらったりして返って申し訳なかったような…。
今回は家の隣が大掛かりな工事の真っ最中で始終騒がしかったし、お天気も今ひとつだったのも残念でした。
それでも「心のこもったおもてなしをありがとう、おかげでリラックスできたよ」と言って去って行ったマーク。
ニューメキシコで一週間ベティーさんをもてなした後、カリフォルニアまで車で丸一日かけて送って来て、更に客として4泊。
相当気疲れも溜まっていたのではないかな、と思います。
水(=ワタシのこと)入りとは言え、久しぶりの母親と弟と一緒の時間を楽しんでくれたのだといいのですけれど…。
Mark, thank you so much for joining us, and fixing the cupboard door.
We had a great time, hope you did too.
See you next time.
次回はこの後の義母との3日間。
母の日というイベントがあったので、ちょっとだけ頑張った様子をお知らせします。