中学1年の時です。
恋に目覚める年頃です。
私もテニス部の上級生に 憧れていました。
その頃に ある同級生の男子から言われた言葉は
「琴崎さんって 妖怪人間のベラに似ているね」
でした。
自分でも顔が長いことや 愛くるしい顔立ちでないことを
自覚していたので、 この一言は ほんとうに辛かった。
体も痩せていて ガリガリでごぼうみたいな足でした。
憧れの上級生を見かけても
自分に自信が持てなくて、
目を伏せて しらないふりばかりしていました。
丸く優しい顔をした同級生たちが
羨ましくて仕方なかった。
毎日 鏡を見ては
「早く 人間になりたい・・
ならぬ 「早く 綺麗になりたい」でした。
そして、何とかしてキレイな人になりたいと
ず~~~~~~~~と 思い続けました。
高校生になる時に 家を出て一人で生活を始めました。
やっと緊張を強いられない生活に入れると思うと
すごく嬉しかった。
高校生になり寮にはいり、
夜食のラーメンを一杯食べて、
今度は 太めちゃんになってしまった。
大学生になった頃、
日本にパーソナルカラーのシステムが輸入されました。
私がパーソナルカラーを知り、それに飛びついたのは
何とかして綺麗になりたい一心からでした。
今のようにパーソナルカラーの知識を教えてくれるスクールも無く
ドレープなど 何処を探してもみつかりません。
キャロル・ジャクソンさんの
「カラーミー ビューティフル」という本を読んで、
あちこちの生地やさんを歩き回って
自分で テストドレープを作りました。
自分のことを まだまだ妖怪人間だと思っていて、
どうやってでも とにかく綺麗になりたかった。