2日前は遠く海外にいたなんて、信じられません。
すっかり日常生活に戻っています^^
居心地の良い暮らしづくりと、しなやかで折れない心のあり方を
応援する、ライフ&メンタルオーガナイザーの内藤さとこです。
とはいえイギリス。ここはやっぱり、記録しておかねば。
今回の旅はあくまでも黒子としての付き添いでした。
見聞きした景色をレポートするのもいいけれど、
私にしかできない内容なら、やっぱりアクセンシビリティ、
つまり、交通機関や施設の「バリアフリー度」でしょう^^
ということで、「黒子目線」のバリアフリーレポートです。
私たちが出向いた場所限りの狭い範囲ですが、どなたかの
お役に立てばうれしいです。(2016年11月現在の情報です)
【乗り物編】
<飛行機>
ANAを利用しました。中部国際~羽田~ヒースロー。
あらかじめ、旅行会社から「車椅子使用」の連絡済みでしたので、
チェックインカウンターから空港内車椅子に乗り換えて、案内の人が、
一般の方とは別ルートで、搭乗までを誘導してくれました。
とても丁寧でスマートな対応でした。
ただ国内線と国際線では管轄が違うらしく、途中、人も車椅子も交代。
大勢の方に関わっていただき感謝でしたが、煩雑でもありました。
右上:きれいなお姉さまの案内で、機内用車椅子に乗り換え
真ん中:紺色が機内用車椅子です。
左下:車椅子も預け入れ荷物として。右下:国際線へ行くバス
飛行機に搭乗する時は、空港内で乗っていた車椅子の
大きな車輪を外し、飛行機の通路が通れる小さなサイズに変身。
座席まではこの小さな車椅子で連れて行ってくれます。
機内移動は、お手洗いを含めこの小さな車椅子で。
ANA→ 歩行の不自由な方へのインフォメーション
JAL→ 歩行が不自由な方へのインフォメーション
お手洗いは、機内に1つ、広いスペースのものがありました。
車椅子に乗った本人と介助者の2人で入れました。
もしも一人で入ったら・・・・ペーパーの位置が遠すぎますね。
中での身動きはちょっと工夫が必要ですが、そんなに無理を
しなくても移乗できる広さです。
上:車椅子用トイレ。一般の方も使えます。
左下:わかりにくいですが、機内に乗り込むために車輪を外した瞬間!
右下:イギリスでのご案内は男性でした。国籍さまざま。
車椅子は機内に乗り込む直前で預けるケースもあるよう。
この場合は、乗り込み直前まで自分の車椅子に乗っていきます。
違いの基準はわかりませんでした。
※「シップサイド(または搭乗口)まで、自分の車いすを使いたい場合は、
チェックインの時に申し出れば大丈夫です」と情報いただきました。
ありがとうございます。
また、座席に空きがあれば、トイレの近くや移乗のしやすい
最前列への移動の交渉が可能とのこと。
※車椅子の扱いに関しては、「手動」か「電動」かで大きく
変わるようです。上の記事は手動のケースです。
<ロンドン市内>
〇観光バス
修学旅行だったため、半分くらいは観光バスでの移動でした。
ステップまたはリフト付きを希望しましたが、叶わず。
(観光バスにそういったものは「ない」との返答でしたが、
ほんとかー?と疑っています)
抱き上げて乗り降りしました(力持ちの先生に感謝)。
〇バス
かわいい2階建てロンドンバス。
ステップ完備、車いすスペース完備とのことで乗りたかったのですが、
もう一人車椅子のお友達がいて、2台を1台のバスに
載せることは無理との事前情報をもらい、今回は見送りました。
連なって走るほど、街中にうじゃうじゃいたのに、乗らなかったせいか
バスがしっかり写った写真はこれだけでした(^^;
ちなみに、そういうスペースはベビーカーも使えます。
ですが、あとから車椅子の人が乗ってきた場合は、譲ってたたむか、
降りるのが(暗黙の?)ルールになっているそう。
色んな事を乗ってみて確かめたいと個人的には思いましたが、
集団行動にてそうもいかず・・・(^^;)
〇タクシー
自由行動でのロンドン市内の移動はタクシーでした。
ほぼすべてのタクシーにステップが収納されていて、
気持ちよく停まってくれます。そして車椅子ごと乗りこめます♡
席は向かい合わせで、後方に3人、前には2人。
車椅子で乗り込んでも、あと4人乗ることが可能。
コロンとかわいい大きさなのに、驚きの収納力でした(笑)
8人乗りの大きなタクシーも走っていて、こちらは車いすを
2台載せて、さらに4人は大丈夫でした(要確認)。
でも、走っている数が少なく、探すのが難しかったです。
上:大きいタイプのタクシー。子どもたちが必死に英語で交渉してましたが、
「近すぎる」との理由で乗車拒否された模様。
左下:タクシーの窓に貼ってあった「車椅子もそのままOK」のシール。
右下:タクシーに乗り込むところ。これは車椅子をたたむパターン。
車椅子ごと乗る様子は(自分が押していて)撮れていませんが、
こちらを見ていただくとわかりやすいです。
〇地下鉄
ロンドンの地下鉄は世界最古だそう。
2012年のロンドン五輪以降、リフト(エレベーター)や
エスカレーターの設置が進んだとはいえ、そもそもが古い作り。
リフトの先に段差や階段があったり、行ってみたらリフトが
停止中だったりするとの事前情報を得ていました。
ものすごーくわかりにくいのですが、TFL(ロンドン交通局)の
地下鉄マップの中には
・リフトのあるなし
・階段や段差のあるなし
・ホームと電車の隙間の広さ(車椅子ライダーには大問題)
がわかるものもあります。
でも、細かすぎて見にくい上に、PDFページはGoogle翻訳で訳せず、
私は途中で萎えました(笑)
それより何より、ここには示されない数段の階段などがあること、
これを考慮しないといけないということです。
結果的に、私たちは利用を見合わせました。
地下鉄に乗った人たちに聞くと、「リフトがあっても、周辺にバリアが
随所にあって車椅子ではかなり難しいと思った」との感想でした。
〇歩道
・石畳のように凸凹しているところが多い
・脈絡なく、小さな段差がある
雰囲気があって素敵なんだけど、車椅子を自力でこぐのは
大変だし、押す人も力と注意力がいります。
また、小刻みに揺れるわ、お尻は痛いわ疲れるようです。
・歩道が狭い
小さなお店がひしめき合う路地のようなところは、
観光客同士がすれ違うのも大変な狭さでした。
でも、譲り合い精神は素晴らしく、車椅子が進んでくるのを
確認すると、たいていの人が停まって道を開けてくれました。
左上:なんの意味があるのかわからない段差。こんなのが随所に。
右:狭いところはこんな感じ。
左下:凸凹なところはこんな感じです。
あ、それと「信号の変わるのが早い」です。
日本の感覚で渡ると危険です。
というわけで、道を歩くには注意と体力が必要ですが、
見どころ一杯なんで頑張っちゃいましたけどね。
次回は観光地・お店などをレポートします^^
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