思考の整理で、キモチから暮らしを楽にする、
名古屋のマスターライフオーガナイザー、内藤さとこです。
準備を進めてきた、「サルベージ・パーティ」、
名古屋市星ヶ丘のイタリアンレストランCOHAL にて、
大盛況のうちに終了しました(^^)
サルベージとは「救出」という意味です。
キッチンや冷蔵庫にある、余り物や廃棄寸前の物を救い出し、
プロのシェフの技と知恵で、おいしく料理しちゃおう、
その知恵を学んじゃおう、というパーティです。
ライフオーガナイズとサルベージパーティ
その関連は、、、といいますと。
ライフオーガナイズは暮らしの土台を整えますから、
キッチンや冷蔵庫であれば、できるだけ余りや残りを出さない
仕組みづくりを考えます。
丁度いい買い方や食材の使い回し方、使い残しを作らない
配置の仕方、などなどですね。
それに加えて、今回の「サルベージ」.。
つまり、そうはいっても余ってしまったり、もらい過ぎた時は
腐らせて捨ててしまうのでなく(フードロス、地球の問題として、
深刻です。しかも家庭からの廃棄が一番多いそう)、
素材たちを集めて組みあわせ、おいしい1品に変身させて、
もれなく消費する。
「サルベージ」の考え方は、おいしくて、家計にも地球にもやさしい、
オーガナイズの一種、私はそう思っています。
かくいう私は、こう見えて以前はかなりの「サルベージ・シュフ」
週末に余った物を組み合わせて、おいしい創作料理を作り
冷蔵庫をからっぽにするのが好きでした。
過去形なのは、今はフルタイムで動き回る働き方をしているため、
品数が減り、調理方法が単純になり、作れない日が重なると
余り物が出るように(^^;;;
だから、今回、企画した「サルベージパーティ」は、自分にとっても
とてもタイムリーなイベントでした。
さて、話を当日に戻します。
雨で足元の悪い中、30名の方がご参加くださいました。
机には、冷蔵庫やキッチンの余り食材、廃棄寸前の食材がずらり。
トマト缶、コーンクリーム缶、さば缶、にんにく、めひじき、かんぱん
ホットケーキミックス、、そば、氷見うどんスパム、トはるさめ、麩、ココア
、、、さていったいどんなも食品が何品目くらい集まったでしょう?
その辺りは運営を手伝ってくれた伊藤さとみさんのブログ
→ 名古屋初☆サルベージパーティ開催(①集まった食材編)に
詳しいので、そちらへどうぞ。
レストランオーナーである、神道明希さんと横山シェフのご紹介。
マイクを握っているのは私です。
参加者の皆さん同士で、持ち寄った物のシェアをした後、
大野多恵子さん の、「冷蔵庫の整理法ミニセミナー」。
冷蔵庫の管理が格段に楽になる、3つのキーワードと、
フードロスの実態など、学んでいただきました。
家に帰って「すぐやろう!」と思われた方が多数いらしたようです^^
シェフはその間に、料理開始。
私には、カウンターに並んだ食材をほんのしばらく眺めただけで、
調理がはじまったように見えました。
シェフ同士で、誰が何を使うか相談した形跡はありません。
どこかの料理番組のように怒号が飛び交うなんてことはなく、
静かに静かに料理が進んでいきます。
私はそれに一番驚きました。
だって、これほど未知の食材に出会っているのに、
時間が限られているのに、迷いは見えず、
動きも止まらないのですから。
経験の積み重ねと発想の豊かさがそれぞれにあり、
食材の奪い合いにならないのは、日頃のチームワーク
なのかもしれません。
私にはとてもオーガナイズされたキッチンと行動に見えました。
大野さんのセミナーが終わると、「ライブクッキング見学」です。
料理を作っているシェフの様子の様子をかぶりつきでみることが
できる大盤振る舞い企画。

参加の皆さんにとって最も興味のあるところでもあったようで、
L字のカウンターはすずなり満員。
質問する人、じーっと見つめる人、お友達同士で感想を言い合う人、
そんな中で料理をするのは、どんなキモチでしょうか。
普通だったら平常心を失うシチュエーションだと思いますが、
ここでもシェフたちは、冷静で手早くにこやかでした。
そしてライブクッキングの後半、次々と料理が仕上がっていきます。
立ちのぼる湯気の向こうに、おいしそうで美しい盛り付け!
本当にこれが余り食材たちですかー?という感じで歓声があがります。
最終的にシェフたちが1時間ちょっとで作ったのは14品。
82品目のうち3/4の食材は使ったのではないかと思います。
そのどれもが美味で美しく、意外な組み合わせに満ちていました。
たとえば、
○車麩と魚の缶詰にビビンバ丼のもとを合わせたグラタン
○春雨とココナッツミルクとブルーベリーのスイーツ
○餅を揚げて、ココアとスキムミルクと三温糖を振りかけたスイーツ
○スパムやウインナーに、コーンクリームでコクをだしたラザニア
○氷見うどんにかに缶、ツナ缶とトマトジュースを合わせた冷製パスタ風
家庭の主婦ではなかなか思いつかないミラクル発想がいっぱいで、
全て上げたくなってしまいます^^
30人のお腹は、おいしい余り物料理でいっぱいに満たされました(^^)
そして最後にシェフへのインタビュータイム。
やっぱり、シェフたちは打ちあわせもなく、ぞれぞれの
インスピレーションでサルベージ料理を生み出していたとのこと。
斬新なサルベージ料理を作るコツは、と伺うと
「固定概念を外すこと」と、まるでライフオーガナイズをご存じの
ようなお答えが(^^)
最後にメインシェフの横山さんは「気持ちさえあれば!」
と堂々のお答えでした。
最後に、冷蔵庫セミナーの講師大野多恵子さんから「一期一会」の
言葉をいただきました。
参加者のみなさんには、ワクドキの「一期一会」の出会いと
たくさんのサルベージのヒントをお持ち帰りいただけたのは
ないかと思います。
全面的なご協力をいただいたレストランCOHALのオーナー
神道明希さんと、3人のシェフのみなさん、本当にありがとうございました。
また、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
次回にはご感想を紹介します。
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