最近ふと立ち止まっては
「人生とは」「生きることとは」なんて、
答えの出ない問いをぐるぐると考えてしまうことが多くなりました。
年齢を重ねてきたから、、
そして今は母の闘病のこともあり
余計にそんな思いにとらわれて胸のあたりに小さなつかえを感じる日々。
そんな悶々とした気持ちを抱えたまま
池田晶子さんの『すべての人の死因は生まれたことである』を読み終えました。
ページをめくりながら驚いたのは
自分が心の中でぼんやりと抱えていた感覚が、
ズバリと言葉にされていたことでした。
ずっと言語化できずにモヤモヤしていたものが本のなかで鮮やかに輪郭を持った瞬間
胸につかえていたものがスッと雪解けしていくような、不思議な軽やかさを覚えました。
なかでも印象に残ったのは、
「思い込み」についての気づきです。
私たちが普段何気なく抱いている思い込みには
自分を優しく支えてくれるものもあれば
まったく逆で、人生の足枷になって身動きが取れなくなるものもある。
その両方のパターンがあるんだなとハッとさせられました。
知らず知らずのうちに自分で自分を縛り付けていた足枷に気づけただけでも
この本に出会えて本当によかったと感じます。
答えが出ないことに悩む時間も
たまには悪くないのかもしれません。
少しだけ肩の力を抜いて、またマイペースに日々を過ごしていこうと思えた読書の時間でした。
