二人の子どもの不登校を経験した母だからこそ伝えたいこと
娘が不登校になった頃の私は、
毎日「どうして?」「何があったの?』
という答えを探していました。
「いじめられたの?」
「友達と何かあった?」
「先生との関係?」
理由さえ分かれば、この子を助けられる。
そう信じていたからです。
でも今なら分かります。
私が探していたのは、娘が学校へ行けなくなった理由ではなく、私自身が安心できる理由だったのです。
そして、その原因探しが、知らないうちに娘の心をさらに閉ざしてしまっていました。
私は二人の子どもの不登校を経験し、たくさん失敗を重ねながら、アドラー心理学の勇気づけと出会いました。
そこで学んだことは、「原因を探すこと」よりも、「親子の安心できる関係」を築くことの方が、ずっと大切だということです。
今回は、私自身の経験を交えながら、そのことをお伝えしたいと思います。
■この記事を読むことで分かること
✔ なぜ子どもは「学校へ行けない理由」を話さないのか
✔ 原因を追及すると、子どもの心が閉じてしまう理由
✔ アドラー心理学「課題の分離」の考え方
✔ 親が本当に向き合うべきものとは何か
✔ 子どもが安心して話せる親になるために大切なこと
■① 子ども自身も「学校へ行けない理由」が分からないことがある
娘は、それまで友達関係も良く、大きなトラブルもありませんでした。
だから私は、
「いじめ?」
「友達?」
「先生?」
と、何度も原因を探しました。
でも娘は、
「別に。」
「何もない。」
そう答えるだけ。
当時は、「どうして話してくれないの?」と思っていました。
でもアドラー心理学を学び、多くの親子と関わる中で気づいたことがあります。
子ども自身も、自分が学校へ行けない理由を説明できないことがあるのです。
大人でも、自分の気持ちを整理できないことがあります。
まして子どもは、語彙力も自己分析する力もまだ発達の途中です。
理由を話せないのではなく、
「自分でも分からない」
ことが少なくありません。
だから、「どうして?」を繰り返されるほど、
子どもは苦しくなってしまうのです。
■② 原因を追及するより、「あなたはあなたのままでいい」を伝えることが子供の心を育てる
私は心配するあまり、
娘の課題に踏み込み過ぎていました。
アドラー心理学には、
「課題の分離」
という考え方があります。
子どもの心の中で何が起きているのか。
いつ話すのか。
どう向き合うのか。
それは子どもの課題です。
一方で、
「心配になる」
「不安になる」
「何とかしたい」
という気持ちは、
親である私自身の課題です。
私はその二つを混ぜてしまい、
自分の安心のために娘から答えを引き出そうとしていました。
だから私は少しずつ関わり方を変えました。
「話したくなったら話してね。」
「今は話せなくても大丈夫。」
「お母さんはあなたの味方だから。」
原因を知ることより、
「あなたはあなたのままで大丈夫。」
という安心感を届けることを優先したのです。
■③ 親が変わると、子どもは少しずつ安心して心を開いていく
もちろん、
すぐに変わったわけではありません。
でも私が自分の不安と向き合い、
娘を信じることを少しずつ選べるようになると、
娘の表情は柔らかくなり、
少しずつ会話も増えていきました。
アドラー心理学では、
感情は相手が作るものではなく、自分で向き合うものと考えます。
私は、
「娘が話してくれないから不安」
ではなく、
「私は不安なんだ」
と、自分の感情に責任を持つことを学びました。
これは決して簡単ではありません。
でも、この学びがあったからこそ、
娘をコントロールすることをやめ、
安心できる親子関係へと少しずつ変わっていくことができました。
■原因よりも、「安心して帰ってこられる場所」でありたい
いじめや深刻な問題が疑われる場合には、学校や専門機関と連携して状況を確認することも大切です。
でも、すべての不登校に「一つの原因」があるわけではありません。
私は二人の子どもの不登校を経験し、
親としてたくさん失敗をしてきました。
だからこそ今、心から思います。
子どもに必要なのは、
原因を突き止めてもらうことではなく、
「理由が言えなくても、お母さんは味方でいてくれる。」
という安心感なのだと。
親が安心できる存在になること。
それが、子どもが再び前を向くための土台になると、私は実感しています。
■一人で抱え込まないでください
不登校は、親にとっても孤独です。
「これでいいのかな。」
「私の関わり方が悪いのかな。」
そんな不安を抱えながら、毎日必死に子どもと向き合っているお母さんはたくさんいます。
私も、その一人でした。
だから今度は、私が伴走する番だと思っています。
アドラー心理学の勇気づけを通して、
親が変わり、親子関係が変わり、子どもの笑顔を取り戻していく。
そのお手伝いができれば嬉しく思います。
大好きなわが子と、もう一度笑い合える関係へ。
離れてしまった親子の溝を埋め、
子どもの自信と笑顔を取り戻す
勇気づけカウンセラー 中森 菜津子
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