と、あちこちから噂は聞いていた。
保育園時代に、水泳の体験に連れて行った。
水泳は、習いたくない!
キッパリ断った。
小学一年生の時に、
サッカーの体験に行った。
習わなくてもできるからやらない!
キッパリ断った。
ミニバスケットを見に行った。
別にいい。
キッパリ断った。
空手に誘われた。
習わない。 キッパリ!
ソフトバレーに、誘われた。
やりたくない。 キッパリ!
ぼくは、何も習いたくない!
キッパリ!
断固、何も習わないを言い続けてきた。
そんなある日、
出来たてホヤホヤの野球教室に誘われた。
よく知った仲間も一緒に、
ノリノリで体験に行った。
体験終了直後。
『野球やるわ!』
むすっこにとって、
スタートしやすい条件が全て揃って、
あっさり決まった。
ほんと、そんな日は突然来た。
3年生になったとたん、
子どもの世界が広がり出した。
『ママ、よかったな、
やりたいことが見つかって。』
なんで上からやねん!
ママのためなら、無理にやらんでいいで。
『俺、甲子園行くわ。』
どうぞ、行ってください!
応援させていただきます。