ちょうど二年くらい前かな…。
ふとこの時期は10月になると悲しくなる。
寒い冷たい風が吹くなかで
死んでしまいそうなくらい
家帰るのに必死だった。
その頃のことを思い出す。
鮮明に覚えているの。
おかあさんが迎えに来てくれて
でも一歩一歩進むのが精一杯。
こんなにツラいのなんて嫌だって
何なら食べて元気になればいいって
そんなこと分かっていた。
誰に言われなくたって十分わかってた。
だからおかあさんは私に食べろと
強制したこと無かったと思う。
たとえ食べろと言われたところで
食べられたかっていったら微妙だし
むしろ食べてるじゃんって
なっていただろうなって思う。
少なくとも私は食べていたから、
ご飯は普通の人の一口にも満たない量だが
それを何口にも分けて長時間かけて
時には涙流しながら食べていた。
そんなに食べることって特別なのか、
食べるって普通じゃないのかって
この日本に生まれながらに
食べれなくなっていた。
走ることも階段の上り下りも
ただ歩くことも座ることもつらかった。
けれども絶対私は自転車に
乗れなくなってからも
学校へは歩いて通った。
タクシー呼んでくれるって言ってたし
車で送っていってあげるとも言ってたし
でもね、絶対自分の足で向かっていた。
家でも荷物運んだり、何か用があったら
それを何回にも分けて、
わざと階段の上り下りを増やしてた。
お母さんに一度にまとめてやった方が
効率がいいし疲れないよって
何度も何度も言われていたけど、
無駄に歩いていたし階段も使った。
普通ならフラフラでしんどいのに
なぜか余計に動いてしまう。
もう体力なんて無いのに、歩く。
お買い物は必ず行っていた。
外出はしまくっていた。
家で何もせずにいるのは許せなかった。
雪が降って外へ行けないときは
家の中で頑張って歩き回っていた。
ちょうどこのブログ読み返してたら
親戚の家へ行ったとき更新してた記事に
いつもの運動ができなくて…なんて
書いてあって、あぁそんなことも
あったんだなぁと懐かしく思った。
来年もきっと思い出すんだな~
こんなことがあった日々を。
来年は今年よりも強く生きていたいな。
本日は玉ねぎおじいさんでお別れです。

(作:こころ)