おはようございます

 

一つ前の記事(こちら↓)の続きです。

 

 

母は特養から直接、「S典礼」に連れて行っていただきました。

 

 

6月19日(㈮)

 

母の葬儀を執り行いました。

 

(細かい葬儀のお話は省略しますが)

 

喪主である兄の意向

母の身内が高齢&遠方で参列することが難しいこと

新型コロナウイルスの影響

 

を考慮し、

兄とわたしの家族だけで、母を見送りました。

 

一日で火葬まで執り行うという、小さな略式の葬儀でしたが、

父が亡くなった時以来お世話になっているお寺の住職がいらしてくださり、

戒名を付けていただき、読経もしていただきました。

 

自画自賛になりますが、

母の身の丈に合った、心のこもった見送り方ができたと思っています。

 

 

母が頂いた「紫清松月~」という戒名は・・・

 

「紫」・・・(=紫陽花)毎年、梅雨時に咲く紫陽花を見るたびに、思い出してもらえるように

「清」・・・(=きよい・みずみずしい・優しい)母が音楽を愛したということから

「松」・・・(母の名前から1文字)この世界に生きた証として名前の文字から一文字

「月」・・・(仏教では覚りの心を満月で表し、安らかな境地を表す)

 

という意味を込めて付けてくださったそうです。

 

 

6月20日(土)

 

旦那さんと二人の子供たちと4人で、

お世話になった特養に、母の荷物を引き取りに行きました。

 

衣類や雑貨をまとめるためにダンボールなどを持参しました。

 

母の部屋の入り口には、

「○○様」と・・・特養をあとにした日のままでした。

 

違っていたのは、(他の入居者さんが間違って入らないようにと)施錠されていたこと。

 

部屋に入ってみると・・・

母の荷物は、すでに段ボールなどにきちんと梱包されていました。

特養のスタッフの皆さんが、整理してくださったそうです。

(持って行ったダンボール・・・無駄になってしまいました)

 

おかげで、荷物の運び出しには15分程度しかかりませんでした。

 

スタッフの皆さんの対応には本当に頭が下がります。

どれだけお礼を言っても言い尽くせないくらいです。

 

最後に、面談室で特養にお預けしてあった

「健康保険証・介護保険証などの書類」

を、返していただきました。

 

 

母の延命措置をお断りしてからのお話を、まとまりなく、ツラツラと書いてしまいました。

(読みづらい部分も多々あったと思います。ごめんなさい。)

 

特別養護老人ホームでの看取り・看取り後の対応については

それぞれの施設によって違うと思いますので、

1つのケースとしてとらえていただければと思います。

 

 

はやいもので、母が亡くなってから、10日が過ぎようとしています。

 

なんとなく気が向かなくて、

特養から持ち帰った荷物はわたしの家にボンと置いたままになっています。

そろそろ片づけないといけませんね。

 

 

延命措置をお断りしたことは、全く後悔していません。

むしろ、あれでよかったのだと思っています。

 

 

 

母が亡くなった後、

お化粧をしていただいてお仕度が整った母と二人で旦那さんが来るのを待っている間に、

冷たく閉じた母の左の瞼に涙が滲んで、

大粒の涙が一筋、母の頬を伝いました。

 

あの涙はいったい何だったんだろう??


お別れの涙だったのか、

後悔の涙だったのか、

それとも悔し涙だったのか…

 

わたしはこれからずっと、

最後に母の頬を伝った涙の意味を問い続けるのだろうと思います。

 

 

このお話はこれで終わりにしたいと思います。

文字にすることで気持ちの整理がついたように思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました。