おはようございます

 

「回復期リハビリテーション病棟」でお世話になっている母のお話です。

 

12月18日が転院期限で、

「介護老人福祉施設」(老健)への入所に向けて準備をしていたのですが・・・

 

昨日の朝、病院から、

「担当医が至急お話をしたいそうなので、来ていただけますか?」

という電話を頂き・・・

 

義姉と二人で病院へ行ってきました。

 

結論から言えば・・・

数日前から続いている「微熱」の原因を特定するために検査を行ったところ、

「肝膿瘍(かんのうよう)」であることが分かったので、

「消化器内科」で治療をするために、病棟を移ってもらいたい。

ということでした。

 

「肝膿瘍(かんのうよう)」とは・・・

 

肝臓に膿が形成された(膿がたまった)状態の感染症。

肝臓外から発生原因となる細菌や原虫が肝内に進入、増殖した結果と考えられる。

 

という病気だそうです。

 

「回復期リハビリテーション病棟」の担当の先生のお話だと、

・ 抗生物質の投与

・ 膿の部分に針を刺して、膿を抜くか、

  ドレナージ(体内にチューブを挿入して、膿を排出させる)かのどちらかの処置で

3週間程度「消化器内科」で治療をすることになる。

ということでした。

 

というわけで・・・

昨日の午後、「回復期リハビリテーション病棟」から「消化器内科」に移り、

「介護老人福祉施設」(老健)への入所申し込みはキャンセルしました。

 

「介護老人福祉施設」では、

「廃用症候群」(詳しいお話は⇒こちら)が回復に向かっているという状況での受け入れを

認めてくださったわけで・・・

別の病気を発症、これから治療をする母を治療後に受け入れることができるかどうかは

改めて検討することになるということでした。

 

施設の方からは、

病気が回復して症状が落ち着いたら、ぜひまた申込み申請をしてくださいと言われて、

その時点ではそのつもりでいたのですが・・・

 

「消化器内科」に移った後に、

新しい(消化器内科の)担当医の先生からの説明を受けて、

おそらく母が「介護老人福祉施設」(老健)にお世話になることはないだろうし、

それどころか、このまま自宅に戻ることができないままに

ずっと病院にお世話になることになるのではないかと思いました。

 

消化器内科の先生のお話しによると

母の肝臓には、直径5cm大の「膿瘍」ができていて、

この大きさであれば、

「針を刺して膿を抜く」か「ドレナージ」という方法で膿を抜くのが普通・・・

 

母は心臓の手術の後なので、

「ワーファリン」という「抗凝固剤」(血液をサラサラにする薬)を飲んでいます。

「抗凝固剤」(血液をサラサラにする薬)を服用している患者は、出血が止まりにくいので

肝臓に針を刺したりドレナージをした場合、

大量の出血及び止血不能になって、処置中に死亡することも考えられる。

また、

施術前に「抗凝固剤」(血液をサラサラにする薬)の投与をやめた場合、

「血栓」(血の塊)ができて、

「脳梗塞」「心筋梗塞」などを起こす可能性が高いので、投与をやめることはできない。

 

とりあえず、抗生物質を投与して、「膿瘍」が小さくなることを期待、

その後は、本人の免疫力による回復を期待するしかないといわれました。

 

母は、心臓の手術の直後から、徐々に食が細くなって

1日3回、おかゆを主食とした食事が提供されているのですが、

それも毎回1/4程度食べられればいい方で、

対策として出されている「栄養補助飲料」(100ml程度で200キロカロリー)も

まったく口をつけない状態です。

 

お医者様は・・・

 

「寝たきりになって3か月程度」でここまで「肝膿瘍」が進行したことを考えると

かなり免疫力が低下していると思うし、貧血の症状もあるので

本人の免疫力による回復は期待が薄い・・・

できる限りのことはしますが、「寿命」だと捉えていただいたほうがいいかもしれません。

 

自分の経験上、寝たきりになったら2年もつかどうか・・・だと思う。

 

「肝膿瘍」を発症する前に「胆嚢炎」も発症していたことを考えると

ほかのどの臓器で同じようなことが起こってもおかしくない。

実際、肺に多少水が溜まっていたり、体の末端(指や足)にむくみも見られるので

いつ病状が急変(悪化)するとも限らないという状況だということをご理解いただいて、

いつでも連絡が取れるようにしておいてください。

 

と、おっしゃっていました。

 

 

心臓の手術後、運動機能の回復を期待してこちらの病院にお世話になったのですが、

リハビリが順調に進んでいるとは思えなかったし、

当初から食欲がほとんどないことも手伝って、

(反対に)体力的に衰えているのもわかっていたので、

医師からの説明には、なんとなく「納得」しながら聞いていました。

 

「寿命」「寝たきりになったら2年もつかどうか・・・」という説明も

内心、そうだよねーって、思ってしまって、ショックを受けるということもありませんでした。

冷たい娘だと言われそうですが、

「介護老人福祉施設」(老健)への入所の準備をしつつも・・・

 

この数か月、少しずつ衰えていく母を見ているうちに、

なんとなく心の準備ができていたのかもしれません。