「バレエ習いたい?愛菜、うちにはそんなお金ないのよ、他には何かやってみたいことはないの?」
・・・こんな風になんとなく大人の事情を押し付けられてしまった経験のある子供って、果たして日本に、いえ世界にどれくらいいるんだろうか?
☆ネタバレしています。ご注意下さい☆
この映画の主人公であるビリーも危なかった。
かなりの確率で夢をあきらめないといけなかった。。。かもしれないのだ。
決して裕福とは言えない家庭環境、母親が早くに亡くなっている、しかも親父は「バレエなんて女がやるもんだ、男はフットボールとか、レスリングとか、もっと他に」くらい思っているベタな頭のかた~い、まるで昭和の日本のオヤジ、みたいな感じだしね。
でも稀にあるんだよね。こういう事。
奇跡だな!!!
大人が子供の才能を見抜いてくれること。
ビリーの場合は、日本の昭和風な親父から半強制的(笑)にボクシングを習わされていた(この言葉がピッタリな、ポンコツっぷり)のが、たまたまバレエ教室でバレエを踊っている女の子をみてしまった・・・
こんなキッカケ。偶然とはいえ何気ないけど、実は大きなめぐり合わせってあるのかもしれない。
最初にビリーの中の素質を見抜いたのはバレエ教室のウィルキンソン先生。
ビリーはこんな感じで、街中を踊りながら走っている。いや、、、走りながら踊っているのか?
どっちが先なのかわからないけどヘ(゚∀゚*)ノ
けっこうな頻度(笑)。
学校の友達の前でも踊っていたり。すごく踊ることが好きなんだな、というのが伝わる。
ああ、ビリーは才能がある、、、非凡な何かがある、と思わせるセリフが。
ロイヤル・バレエ学校の面接で。
面接官「踊っている時、どんな気持ちが?」
ビリー「・・・さぁ? でも、踊り始めると何もかもが消えていく。電気が走るみたいだ。」
ビリーの体全体からほとばしるリズムがはじける姿を目の当たりにして、やっと(爆)心をいれかえた昭和な親父と道を歩いていても、ついつい踊りだしちゃうんだな。←カワイイ
「もう少し普通に歩けんのか」・・・という名セリフがここでつい出ちゃうわけです(・∀・)
でもこの昭和な親父には感動して泣かされた。。。
ビリーと踊るウィルキンソン先生。2人とも可愛いo(^▽^)o
子供の事情だってあるんだ。実際ビリーも何度もバレエをあきらめかけている。
思った以上に子供って大人なんだよな。考え方だったり。
大人の事情を察してしまったり。
かと思えば、バレエ学校の面接でビビって「・・・帰りたい」ってなったり、
「もしイヤになったら帰ってきてもいい?」と親父に甘えてみたり。
・・・大丈夫か?そんなんで。と心配させられたりもする(笑)。
「リトル・ダンサー」の主人公ビリーとユヅル・ハニュが重なる、と私は以前からアピールしています。
ビリーと同じようにご両親を始め周りの大人に才能を見抜かれ、今の「羽生結弦」があるんだなぁ・・・と。
改めてそんな方達すべてに感謝したいと思います。
プリンシパルだ!
ビリーを見つけてくれてありがとう。
ゆづを見つけてくれてありがとう。
☆画像はすべてお借りしました。
エンディング。ビリーの美しいピルエットが印象的でした
原題 「Billy Elliot」(2000年)