主祭紙の崇徳天皇が
保元の乱(1156年)に敗れて、
讃岐(現香川県)の金刀比羅宮で
一切の欲を断ち切って参籠されたことから、
安井金比羅宮は昔から断ち物の祈願所として
信仰されてきたことによるそうです。
崇徳上皇は、特にこちらの藤を好まれ、
堂塔を修造し住まわせていた寵妃である
阿波内侍と、戦によって心ならずも
別れざるを得なかった自分の様に
人々が悲しい境遇に合わないよう、
幸せな男女の「えにし」を妨げる
全ての悪縁を断切ってくださる
という縁切り
男女の縁はもちろん、病気、酒、煙草、
諸事まで、あらゆる全ての悪縁を切って、
良縁を結んでくださる安井金毘羅宮ですが、
軽い気持ちで読むとヒヤリとする様な
想いの詰まった絵馬も
沢山かけられています。
そして、安井金比羅宮と言えば、
縁切り縁結び碑(いし)
雑誌等にもよく載っています。
いつも沢山の方が並ばれているし、
色んな意味でお写真を撮る勇気はないので、
HPの中からお借りしたもの
ですが、
一体、どうなっているのか![]()
という位、すごくないですか
高さ1.5m、幅3mの絵馬の形をした巨石で、
中央の亀裂を通して神様のお力が
円形の穴に注がれているそうです。
本殿に参拝した後、
「形代」に切りたい縁・結びたい縁などの
願い事を書き、
「形代」を持って願い事を念じながら
碑の表から裏へ穴をくぐり(悪縁を切る)、
裏から表へくぐって良縁を結び、
最後に願い事が書かれた
「形代」を碑に貼るというならいで、

確か形代は碑の左側の台に用意されていて、
100円以上の志を賽銭箱に納めて
自分で取るようになっていたと思います。
そんな安井金比羅宮で、
「夏越大祓」の茅の輪が
拝殿に設けられていました。
茅は、ギザギザになっている葉で
人々のケガレを取り去ると伝えられ、
茅の輪をくぐることにより
祓いの意味があるとされています![]()
くぐり方は
夏越の大祓は、
罪穢れを移した「人形(ひとがた)」を
お祓いし、半年間(その年の前半)
知らず知らずに身に付いた罪穢れを祓い清め、
身も心も清々しくなって健やかに恙なく
夏を過ごすための古来よりの神事です。
大祓は、
6月30日と大晦日の年2回斎行され、
茅の輪は夏越の大祓の際に設けられます。
夏越の大祓は、
今年も6/30の18:00に斎行されますが、
人形(ひとがた)は事前に用意されていて、
授与所窓口に申し出ると当日でなくても
いただけます。
お写真は、何年か前にこちらでいた人形です。
人の形をした白い小さな紙に
自分の名前を書きます。
名前を書いた人形で、体を撫で
息を3度吹きかけることにより、
自身のケガレを人形に移すというものです。
因みに、茅の輪は6/30まで設置されていて、
自由にくぐることができます。
この日、茅の輪の方は
ほとんど並ばずにくぐれましたよ。
その「夏越の祓」に因んだお菓子、
「水無月」が昨日は
あちこちの和菓子屋さんに並んでました。
三角のういろうに、
かのこ(甘く煮た小豆)がのった
シンプルな和菓子で、
三角形の形の由来は「氷」
古く宮中では、旧暦の6/1に
「氷室の節会」と呼ばれる行事が行われ、
取り寄せた氷室の氷を口にして、
夏を健康に過ごせる様に
お祈りされていましたが、
庶民にとって氷を口にすることは
容易ではなく、
氷の欠片ををかたどった三角形に模して
作られたのだとか。
(神事に使う御幣に見立てたという説もあるそう)
とらやさんでも6/25~6/30の期間、
「水無月」が販売されました。
小豆の赤い色が邪気を払うとされ、
京都を中心に「夏越の祓」に合わせて
食べる習慣があるということですが、
京都四條南座店さんでは売切れていて
京都高島屋さんでいただいたので
2個入のお箱(税込670円)だけでしたが、
一条店さんや南座店さんだと
1個ずつ買えたみたいです。
気になるのは、
毎年関東と関西で大きさが違うこと![]()
関東地方 1個 40g 税込270円
近畿地方 1個 50g 税込335円
口の大きさか
好みの量か
(笑)
とらやさんでは、関東と関西で
お味の種類が違う時もあるのですが、
「大きさ」というのはとっても不思議。
もし、ご存知の方がいらしたら教えてください![]()
表面にびっしり隙間なくのせられた小豆は
ふっくら艶やか![]()
上品な甘さです![]()
もちっとしていて歯切れのよい感じの外良。
きれいな白色の「白水無月」と
白下糖を使い、コクのある味わいの
黒色の「水無月」の2種類
涼し気で、やさしい甘味なので
こんな蒸し暑い時にも食べやすい。
それに関東に比べて大きいとは言え、
小ぶりで食べ比べしやすく、
1人で2切れでもいけてしまいます![]()
口の中でふんわり風味もよくて
幸せな気持ちです![]()

今年の残り半年も
元気で何事もなく過ごせますように・・・
本日も最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。



















