今日も1日お疲れ様でした
昨日は第4木曜日で、大阪(阪急うめだ本店)でも
生菓子が買える日でした
今回はこの3種
私が頂いたのは…
秋らしい色合いの和菓子と並ぶ
とってもシンプルな亥の子餅
先日から食べたかったんです
亥の子餅は、旧暦の亥の月(現在の11月)の
最初の亥の日・亥の刻に食べると無病息災や
子孫繁栄が叶うとされたお菓子で、
11月に行われる茶道の
「炉開き」に欠かせないお菓子。
先日の「名代豆餅」の「出町ふたば」さんの
店先にも並んでいましたが、
三百余年、京都御所や神社仏閣、茶道の家元の御用を務めてこられた「笹屋伊織」さんの
炉開きに欠かせない菓子として愛されてきた
亥の子餅は、黒ゴマ入りの餅生地で
こし餡を包んだもの。
紫式部が執筆した「源氏物語」の
「葵」の帖にも
主人公の光源氏の君が檜の折箱に入った
「亥の子餅」を紫の上に贈られたという記述が
あるそうです。
とらやさんの記事によると…
紫式部は中流貴族の出身で、
一条天皇の后に使える女性で
日本の文学史上最も有名な作品のひとつの
作者であるにも関わらず、
その生涯は分からないことが多く、
どのような菓子を食べたかという記録も
残っていませんが、
源氏物語には椿餅などの菓子がいくつか登場し、
本人も口にしたのではないかと
推察できるそうです。
ですが、
源氏物語には形や味の記述はないそうで、
平安時代から鎌倉時代の資料によると、
その形は亥の子をかたどっていて、
原材料は、大豆、小豆、大角豆(ささげ)、
胡麻、栗、柿、糖(あめ)の
七種類の粉を使うとあるのだとか。
亥の子を模ったのは、
イノシシが多産であることにあやかって、
鎌倉時代には
子孫繁栄を願う意味も含まれるように
なったそうです。
亥の子餅(税込540円)
こうやって、斜めに置くと
亥の子らしくみえるかも
とらやさんの亥の子餅は、
鎌倉時代の文献を参考に、
きな粉・干柿・胡麻を混ぜ込んだ餅製の生地で
御膳餡を包んだもの。
現在は茶道の炉開きにも使われるそうです。
「亥」は中国の陰陽五行説で水の性質をもつことから火を防ぐと考えられ、お茶席では亥の日に炉開きやこたつ開きをする風習ができたとされています。そのため、この時季のお茶の席では火事にならないよう願いを込めて「亥の子餅」を食べる習慣が始まったのだそう。
本当に素朴でシンプルなこの和菓子が
かえってとても美しく感じます
きな粉や胡麻の芳ばしいさと
きな粉や干柿の自然な甘さがとても美味しく、
懐かしいお味です。
亥の子餅は、鎌倉時代の文献にある製法を参考にしているという由緒ある逸品ですが、もうひとつは、「羊羹を世界へ」という大きな目標をもたれている虎屋さんの新しい和菓子
先日のフラワーおはぎを頂いた
阪急うめだ本店さんの「時をかけるあん」に
出店されていた虎屋さんの小さな生菓子。
そこに並んでいたとらやラボのお菓子。
「toraya_lab(とらやラボ)」は
「とらやがつくるもうひとつのお菓子」を
コンセプトに、菓子のもつ可能性を
探求・提案されています。
その活動で誕生した新しい菓子を
「トラヤあんスタンド北青山店」で
数量限定で販売されています。
この「アップルシナモン羊羹」などはその一環。
とらやさんで今月販売されている
「蜜柑餅(税込540円)」に似ていますが、
少し違うみたい。
蜜柑餅は、「ミつかんもち」として
初出年代は1651年
白飴餡が入った求肥製のお菓子です。
この「蜜柑を使った道明寺製の生菓子」は、
味でも見た目でもみかんを楽しめる生菓子。
道明寺製の生地はみかんの爽やかさと
ほのかな苦みを、中の白餡と羊羹は
蜜柑の豊かな香りと濃厚な味わいを表現。
断面もこんな感じで本当にみかんみたいですが、
本日も最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。