今日は、祇園祭の後祭の宵山ですね。
残念ながら今週末は行けなかったですが、昨日の夜も夜賑わっていたでしょうね
今年は週の巡りがよく、旅行がてら遠方の皆さんも祇園祭に来ることができて、今年はよかったですよねー宵山は今日まで、山鉾巡行は24日。7月1日から始まった祇園祭が終わってしまうのは寂しいですが、大阪では天神祭りとなり花火の日はすごい人になります。
さて、
先週2日続けて京都にお出かけしていた私。
祇園祭のランチは、去年と同じ
とても素敵なお店を予約していました。
そのお店は、
阪急の京都河原町から川沿いを北へ歩いて、
(涼し気に見えますが、
さすが京都はとっても暑いです)
八之舟入通の橋を渡った奥にあります。
こちらは幕末の勤王の志士 本間清一郎さんが襲われた場所なんだそう私はあまり詳しくないので存じませんでしたが、幕末好きの方ならご存知の場所なのかもしれませんね。
今日伺うお店は、こちらの「瓢正」さん
京都の南禅寺近くにある名料亭「瓢亭」で修業された先代が「瓢」の一字をもらって「瓢正」を昭和27年(1952年)に開いた板前割烹さん。さすがにその先代は存じませんが、今のご主人も素敵な方で、とっても美味しいものを提供してくださいます。
こちらは昼間静かな通りですが、
歩いてすぐのところにも
「たん熊北店 本店」さんもあります。
もう随分昔ですが、こちらの笹寿司が食べてみたくて、お知り合いの方が連れてきいただいたお店。
ずっと伺ってなかったのですが、数年前にふと思い出して、何度か前を通ったのですが開いていませんでした。コロナのせいか、予約の方のみの営業になっていたみたい。思い切って、去年祇園祭の日にと決めて予約をして伺い、その時笹巻寿司を頂いてから連れはこちらのお店のファン…と言ってもなかなか来られないので、この日は一年ぶりです。
有名な瓢亭さんの朝粥の卵を食べてみたいと、去年夏に瓢亭さんにも伺ったことがあるのですが、連れは瓢正さんの方が好みらしい
まぁ、この時は、本店さんが予約いっぱいで、別館になったので、今度は本店さんにも行ってみないと(笑)
ご存知の方も多いかもしれませんが、瓢亭さんの朝がゆは「美味しんぼ」にも登場し、ミシュランガイドでも連続三つ星獲得のお店なんです。
さて、瓢正さんのお話に戻って…
この日いただいたミニ懐石(税抜 5,600円)は、先付で先程の瓢亭さんのお話にもでた卵がいただけます。桶に入れられ、青紅葉などが敷かれた食材がとても涼やかで美味しそう
右下の鱧の肝の煮凝り、初めていただいたのですがとっても美味しかったです。昼間からいただくなんて贅沢ですが、麦酒にぴったり
残念ながら、瓢亭さんとの違いを語れる程覚えていないのですが、卵はトロ~~っとして、少しかかったお出汁のお味と相まって、本当に美味しい実は私、これが一番の楽しみだったんです。一皿目で既に満足
向付というのですかお造りは、京都らしく鱧と昆布締めされた鯛だったと思います。
鱧って進んであまり注文しないのですが、こちらの鱧は大きいからかふわっとして水っぽくなく、美味しくてあっという間になくなってしまいました。
左は鱧用の梅肉なんですが、右の薄い色の小皿、
お醤油なんですって
昆布〆された鯛に合わせて、
ひと手間加えて薄めに作られた加減醤油。
今回は塩辛くなり過ぎないようにだったとおもいますが、確かに濃すぎて鯛の風味が味わえなかったりとかもありますものね。
刺身こんにゃくやあしらいもすっかり頂いてしまって、可愛らしいお顔の魚が姿を全部みせました(笑)
焼き物は、この時期やっぱり鮎
驚くくらいぷっくりとしていて
結構しっかりした大きさですが、
こちらは頭から全ていただけるそうです。
私達の食べ進めのタイミングを見ながら焼きたてを出してくださるので、骨ごといただけるのだそう。確かに熱々ふわふわでした。滋賀の赤こんにゃくのきんぴらの様な味付けに山椒がピリッとアクセントになって、このお皿は冷酒といただいたらさらに美味しかったかも。
大きな葉っぱがどーんとのった炊き合わせ
こんなの初めて
この葉は、梶の葉なんですって。
中には、優しいお味のお野菜と焼いから焚かれた湯葉が入っていました。
京都の料亭のお野菜は、食材の味しかしないとか言われたりしますが、こちらそんなことなく、決して濃いわけではなくが、ひとつひとつしっかりお味が染み込んでいて、ふわっとしていてとっても美味しいです。連れは後ろ側にある賀茂茄子が「めちゃくちゃ美味しかった」と、印象に残ったみたいです。
で、いよいよご飯の笹巻きずし。
この日は祇園祭にちなんで、
1つは粽にみたてて巻かれていました。
美味しかったです今年も頂けて満足
笹巻き寿司のイメージで勝手に夏に決めていましたが、頂けるお料理は四季折々その時の旬のものをメインとしたお皿になるので、春夏秋冬伺ってみるのもいいみたい。実りの秋でやっぱり秋がいいかなと話しながら、色んな食材を思い浮かべてました。
京都だと、春は筍、夏は鱧、鮎、秋は銀杏、松茸・・・とまりませんね
寂しいですが、最後の水菓子。
前回は柑橘のゼリーだったと思いますが、今回は桃。ひんやりと甘くて美味しい
こちらのお店は、ノーベル賞さっかの文豪川端康成氏の「古都」にも登場するお店で、実際に何度も通われていたみたいです。
今回はこの書についてのお話は出ませんでしたが、ご主人にいろんな食材のお話を伺えてとっても楽しい時間を過ごさせていただきました。
私達のような若造の一見さんでも丁寧に接客してくださって気さくにお話してくださる。とてもありがたいことです。贅沢だけど、とっても素敵なお店ですまた頑張ってお仕事して、違う季節に伺おうっと!
この後、前日に購入したチケットを持って、菊水鉾のお茶席(1人2000円)へ。
前日の土曜日、お昼過ぎに行った時はすごい並んでみえたので、この日も覚悟して行ったのですがこの日はそこまででは並ばずに、お席に付けました。
こちらが、お茶席のある階からの景色。見えているのが菊水鉾、向かいのマンションから鉾にのぼることができます。一般の方も、粽等を購入(授与される)とのぼることができます。
長テーブルとパイプ椅子が沢山用意されていて、順番に座って並んでいただきます。
日によって違う流派のお手前がいただけるのだとか。
菊水鉾は、能楽、菊慈童の曲にある菊の露の「したたり」を呑んで700歳の長寿を保ったという中国の故事に因んだ鉾。千利休の師大国庵武野紹鷗が好んだといわれる名水「菊の井」と言われる井戸の跡があり、このお菓子は菊の露の「したたり」にあやかって作られた不老長寿の銘菓。亀廣永さんの黒蜜をつかった上品な味わいのお菓子。
こちらのお皿はお席に用意されている紙の袋に入れて、持って帰ることができ、年によって色合いが変わるみたいです。今年は高貴な紫。
来年は何色になるんでしょうねー。
1年何事もなく暮らせて、来年も笑顔で祇園祭に参加できますように…
本日も最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。