阪神梅田本店の「たねや」さん
この日も花器のお花が素敵です
華美になりすぎてない自然さに
いつも癒されます
わらび餅が販売されていました。
平安時代の醍醐天皇が好んだと伝えられている
歴史のある「わらび餅」。
なんと愛され過ぎて「太夫」の称号をもらったという逸話まで残されているそうです(笑)
わらび餅は、
植物のわらびの根から採取した
澱粉「本わらび粉」を使用したもの。
ただ、本わらび粉は精製に手間ひまがかかり、
高価な食材のため、
ジャガイモやレンコンのデンプンで代用した
わらび餅が一般的になってきているそうですが、
たねやさんのわらび餅には
わらび粉が使用されています。
(うっかりと成分とか見ていなかったので、どの程度なのかとかは分からないのですが・・・今度頂いた時にちゃんと見ておきます)
わらび餅(2個入 432円)
わらび餅が2個ときな粉がついています。
関西の葛餅とわらび餅は、原材料が変わるだけで、工程は同じだそうです。わらび粉を水で溶かし火にかけ、透明感のあるとろりとした状態にするのだそう。
本わらび粉の場合、ここで黒っぽい褐色になるのが特徴なのだとか。
昔、大阪のある有名な和菓子屋さんのわらび餅を初めて見た時は、灰色の様な黒っぽい色味でびっくりしたことがあります。
たねやさんのわらび餅は中に包まれている
餡がうっすら透けてみえて、
涼し気でとっても綺麗
そして、
小さなまんまるいフォルムも可愛らしい
春の野にくるりと伸びたわらびの芽。
山菜のわらびの根から取れるわらび粉でつくる
昔から親しまれてきた素朴なお菓子。
たねやさんはより芳ばしい状態を楽しめるように「きな粉」をあえて別添えにされています。
さらさらしたきな粉は本当にいい香りで、お写真で見ていただいてもわかるようにわらび餅についてもベタっとなりません。
接写しすぎてよく分からなくなってしまいましたが、上品な甘さのこし餡。
たっぷり入っていますがくどくありません
優しい甘さなので、
芳ばしいきな粉をめいっぱいまぶしていただくのお勧めです。
ひんやりとした舌触りにつるんと柔らかい食感。
とっても美味しかったです
これは1人で2個いけたかも(笑)
私は大好きなわらび餅ですが、
販売期間は、6月下旬予定と意外と短め
因みに、
このわらび餅が発売された6/1は
「氷の日」
たねやさんでは6/1限りの「氷室」という和菓子が販売されていました。
この日のお花はでした。
こんなにマメに花器の植え込みが
変えられていることにびっくり
細やかなお店作りです。
「氷室」
夏の足音を聞くころに、はるばる宮中へと運ばれた氷室の氷は、口にすれば夏やせしないとされた貴重なもので、6/1は「賜氷節(しひょうせつ)」、「氷室の節会」、「氷の朔日」と呼ばれ、健やかであるようにと臣下にもその貴重な氷をふるまわれたそうです。
「氷室」と名のついた可愛らしいこのお菓子は味噌風味に仕立てた道明寺をあっさりとした外郎生地で包み、氷に見立てた赤い羊羹を添えたもの。
本当にモチモチとした特徴的な食感で、
ふんわりとほのかな味噌の風味。
小さなサイズで食べやすい和菓子です。
ところで、
赤福さんの次回7/1の朔日餅も
今年は「笹わらび餅」。
昨年まで長く七月の朔日餅として「竹流し」という竹筒に入った水羊羹が販売されていました。私が学生の頃からあったので随分昔からあり、人気の商品だったと思うのですが、昨今の社会情勢により生竹の入手が困難となり、今年からこの「笹わらび餅」になったそうです。朔日餅の45年の歴史で初のラインナップ変更になるのだそう。色々思い出もあり、こうやって何十年も当たり前のように口にしていたものが、頂けなくなるというのは寂しいものです
でも…
笹に包まれた赤福さんのわらび餅も美味しそうで、実は今から楽しみ
赤福本店さん等ではお店で2個入りの「お召し上がり」も伊勢茶と一緒に頂けますが、大阪等の百貨店では予約販売されています。
確か受付は20日までだったと思うので、
私もそろそろしておかないと忘れそうです
本日も最後までお付き合い頂き、
本当にありがとうございました。