創業明治26年(1893年)の京菓子の老舗「末富」さん。
綺麗な水色に、ピンクやオレンジ、黄色を使った彩りの和菓子屋さんらしくない可愛らしい包装紙が印象的ですが、
この包装紙の意匠は、2代目のご主人が戦後間もない頃、日本画の池田遥邨画伯にお願いしたことが始まりだそうです。
当時、斬新であったと思いますし、もちろん今の時代でもおしゃれでとても可愛らしいお包みですよね。
苦慮して生み出されたこの色目は、ティファニーブルーならぬ、「末富ブルー」と言うそうです。
京都、大阪、日本橋、新宿、ジェイアール名古屋、横浜の高島屋さんと、ジェイアール京都伊勢丹さんの百貨店さんにも入ってみえますが、本店は、四条と五条の間にあり、大通りを少し入った静かな場所にあります。
シンプルで、とても綺麗なお店です。本店は、朝の9時から営業されてます。
"「夢と楽しさの世界」こそが、末富の初代からのお菓子作りの原点"と、おっしゃるだけあり、季節の生菓子も目にも綺麗なお菓子ばかり
今の時期の生菓子はこんな感じです。
他にも、京ふうせんや、お干菓子、
まるで洋菓子の様な可愛さの「ちいさなモナカ」や、京都の画家・伊藤若沖の墨画のお煎餅など、
どれも素敵な物ばかり。
そして、心遣いにビックリしたのが、お善哉と一緒に頂いた生菓子。たった1つしか頂いてないのに、こんなに綺麗に包装していただいてて、可愛くてなんだか気持ちも上がります
稚児守り(税抜530円)
先日の鍵善さんのブログに書いた「蘇民将来子孫也」と書かれたお菓子。
稚児守りは、長刀鉾の稚児が身に付けるお守りに因み、葛をささで包み、御守り袋にみたてたお菓子。
ぷっくりして、可愛らしいです。
葛は冷やすと葛本来の香りや風味が損なわれ、透明感もなくなり、固くなるそうなので、頂く前に少しだけ冷やしていただきました。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。