柏の葉で包んだ餅は古くからあったが、端午の節句に柏餅を食べることが定着してきたのは、江戸の武家社会からと言われ、柏の木は新芽が出るまで古い葉が落ちない為、子孫繁栄や家の存続の願いをこめて、端午の節句に食べられるようになったとも言われているそうですびっくり


端午の節句と言えば、やっぱり粽と柏餅ですよね。

今年は、3店舗で食べ比べはてなマークしてみました。


仙太郎さんでは、こし、粒、みそ(1個 税込216円)が販売されています。お日持ちは、当日中。

お写真は、仙太郎さんの粒餡と、こし餡。販売期間は、5/24まで(三越銀座店、東横のれん街店では、5/8まで)

他にみそ餡もあり、こちらの販売は、5/11まで(上記2店舗は、同じく5/8まで)

お写真でも、分かるくらい餡がみずみずしく、艶々してますよねおねがい

白味噌は、名店五条の山利さんの白こうじ味噌を使われているそうです。こちらのお味噌、有名料亭等でも使われている限られた物で、手に入りにくいと聞いてます。

うるち米粉をこねて蒸し搗き上げたお餅は、しっかりモチモチでした。粒餡の方には、蓬が入っていて、綺麗な草色の見た目だけでなく、しっかり存在感のある粒餡とよく合ってとても惹かれる柏餅です。


仙太郎さんの柏餅は、綺麗にぷるっとした形です。柏餅は、元々蛤の形が基本だそう。けれど、作り手によって、様々になってしまい、今は機械の大量生産で同じ大きさ、形の卵型をした柏餅を作り出している中で、仙太郎さんの商品説明には「拙を守って両の手づくり」とありましたびっくりさすが、創業1886年のお店ですね。





たねやさんは、粒餡、こし餡、みそ餡があり、販売期間は、5/5まで(1個 税込194円)。お日持ちは、2日。

地元近江米を使ったたねやさんの柏餅は、「歯ごたえよく仕上げだ生地」とありましたが、柔らかくてもっちりしていました。粒餡には、小豆皮と小豆パウダーが使われていて、綺麗な薄い小豆色の皮になっています。あずきの味がしっかり味わえる餡ですが、甘すぎるということはなく、2日目でも柔らかく、美味しくいただけます。こし餡の方は、上品な餡のお味です。

たねやさんでは、YouTubeで「【工場見学】柏餅ができるまで」という昨年あげられた短くまとめられた動画で工程を観ることができますびっくり





とらや さんは、 御膳餡、味噌餡(1個あたり税込346円)が販売されてます。お日持ち当日中。


虎屋さんでは、直営店以外はセット販売です。

関東では、2個入、4個入。

関西では、2個入、5個入。

どちらの地区でも、4、5個入には味噌餡が2個入っていますが、2個入は、御膳餡(こし餡)のみです。

販売開始日は、各地域によって異なりましたが、販売終了は、全て5/5です。

虎屋さんでは、皮も東と西で違い、関東・御殿場店では餅製、近畿は外良製で作られています。

餅製は、上新粉を水で溶かし、蒸し上げた後、しっかりと生地で餡を包んだもので、米粉の味を楽しめるよう砂糖は加えていないそう。一方、外良製は、砂糖を水で溶かし、上用粉を混ぜ、蒸した生地で餡を包んだものだそうです。

近畿の外良製をいただきましたが、御膳餡は、とても上品なお味で、軽い口あたりで、すっと食べられてしまいます。そして、何より、特徴的なこの形。丸っとしてて、とっても可愛らしいですよねラブ

とらやさんでは、最初に柏餅の記録が最初にみられるのは、1702年のことだそうで、なんと300年以上びっくりマーク




今回は、いただきませんでしたが、どちらのお店でも味噌餡が作られています。

上:とらやさん 左下:仙太郎さん 右下:たねやさん


味噌餡は、江戸時代から広く一般的に作られていて、当時は柏の葉の表裏で中身を区別することもあったそうです。たねやさんでも、お写真の様に、みそ餡だけ柏の葉の色が変えられてます。


小豆餡がなくなると、味噌を餡にすることも広く行われていたそうで、柏餅味噌を入れると仕廻(しまい)なりというような川柳も詠まれていたということで、私は大人になるまで味噌餡の柏餅を知りませんでしたが、昔から親しまれてきたものだったのですね。


縁起の良い柏の葉を使った重五の節供にちなむ柏餅。

一年に一度の楽しみですね照れ

今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。