一昨日の土曜日、冷たい空気の中
朝10時から始まる熱田神宮の新春神事「踏歌神事(とうかしんじ)」に出かけてきました。

地下鉄「神宮西」駅から神宮本殿をめざす途中
「うん?なんだろう?」神官さんたちがこちらに歩いて来られます。
「踏歌神事」とは違う神事も執り行われるのかな?





神宮の境内に入ると
冷気とともに凛とした雰囲気に満ちあふれ、おのずと身が引き締まってきます。
長い参道を進み、本殿へ。





姿勢を正してしっかりお詣りした後、
本殿横に設けられている「踏歌神事」の場に目をやると
もうすでにたくさんの人々が待ち構えています。

私もいざ、その人垣の中へ・・・でも・・・なかなか始まる気配なし・・・
足下から冷気がのぼりしんしんと冷えてきます。寒い、寒い~!





待つ事しばし・・・やっと神官さんたちが現れ神事が始まりました。





「踏歌神事」とは・・・
熱田神宮の説明書きによりますと

「春きざす大地を踏んで土地の精霊を鎮め、除厄と招福とを祈る神事で
奈良時代より朝廷で行われていた踏歌節会の余風を伝えるものです」





「次第は
陪従(べいじゅう)が踏歌を歌い、舞人が卯杖舞(うづえのまい)・扇舞(おうぎのまい)を舞います」





「次いで詩頭(じとう)の詔文(しょうもん)にあわせ、高巾子役(こうこじやく)が振鼓を振ります」





「 詔文の文言や振鼓の音色から別名「あらればしり」「オベロベロ祭り」とも呼ばれています。
また、振鼓の音からその年の豊凶を拝観者が夫々に占います」とあります。





ゆったり、ゆったりとした神事が行われていました。





ついつい、せっかちになりがちな日常を送っている我が身。
ゆっくりとゆっくりと同じ動作を何回も行う神事を見て
慌ただしくしている自分の日常を思わず反省。
もっとゆったりと過ごすよう気をつけよう。





神事が終わったあと神楽殿にてお神楽奉納祈祷をしてきました。暖かい~
りっぱな神楽殿にびっくり。





ごくごく普通に家内安全を御祈祷していただきました。





お神楽の音が流れる中、
黄色の舞装束に身を包んだ巫女さんたちの踊りもまた、
ひらりひらり、ゆっくり、ゆったり・・・
非日常の世界であり時間の流れ方の違うひとときに
年の初めにこのような場に立ちこのような雰囲気の元、自分自身を見つめ直せたことに感謝。





凛とした神宮の森やお社の佇まいと冷気の中で
身が清らかに清々しくなんだか軽くなったような感じで神宮を後にすることができました。





こちらは樹齢1000年といわれる大楠。パワースポットとして有名だとか。
気を感じる力のある人はこの木の前に立つと何か感じられるそうですが・・・
残念ながら私は感じられませんでした。





ご祈祷で受けてきたご神札、撤饌のお菓子やするめ、昆布、お箸、おさがりの麩菓子、お神酒・・・








さすが熱田神宮・・・どれも美しい!と感激!