クーラーの風が肌にあたって寒い。
電車の席は固くて背中が凝ってしまう。今日は薄曇りなんだ。何でもない1日の片隅で、私は東京に向かっている。


強くなろうと決めた。
彼女からどんな話を聞かされるか分からないけれど、耐え抜いてみせる。
痛みを乗り越えたらきっと、今より愛せる。彼を、彼女を。

彼らは哀しいくらいに傷つけ合ってしまった。お互いに手を上げるなんて、ひどい話だ。
そう、哀しくて苦しくて、私はたくさん泣いてしまった。電話の向こうで彼も泣いた。




私たちは弱い。
自分勝手で、臆病で、不器用で、汚くて、弱い。

それでも生きる。
また誰かを好きになる。

だから、私のすべてをかけて愛そうと思う。