「お一人ですか」
店員さんかな 、と思った。自分が話しかけられているとは思わなかった。
「お一人ですか」
ふと顔を上げると、右隣に男の人が立って、こっちを見ていた。目を見開いて肩を強ばらせた私に笑いかける。
「ごめんね、びっくりさせちゃったかな」
ショッピングに行かないか、と言われた。
会計前の本を手にしていたから、逃げることもできなかった。少し本の話をして、じゃあ、と言って店を出た。
まさか、あんな雑貨店で、猫のイラストがプリントされてるTシャツを着て、江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」を持ってうろついている時にナンパされるとは思わなかった。妙に恥ずかしくて顔が熱くなった。
その後いくつかお店をまわって帰宅する途中、歩いていると、話しかけてくる人がいる。
また、と思って振り向いたらさっきの人だった。
偶然見かけた、と言った。できたら連絡が欲しい。この偶然を無駄にしたくないんだ。
渡された紙には、簡単な手紙と、名前と、連絡先が書いてあった。
少し話をして、分かれた。
ちょっと考えてから、メールした。お手紙までもらって、悪いかなって思った。
いちばんの理由は、さみしかったからだとおもうんだけど。
彼からずっとメールが返ってこなくて、だからだとおもう。
悔しいな。
店員さんかな 、と思った。自分が話しかけられているとは思わなかった。
「お一人ですか」
ふと顔を上げると、右隣に男の人が立って、こっちを見ていた。目を見開いて肩を強ばらせた私に笑いかける。
「ごめんね、びっくりさせちゃったかな」
ショッピングに行かないか、と言われた。
会計前の本を手にしていたから、逃げることもできなかった。少し本の話をして、じゃあ、と言って店を出た。
まさか、あんな雑貨店で、猫のイラストがプリントされてるTシャツを着て、江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」を持ってうろついている時にナンパされるとは思わなかった。妙に恥ずかしくて顔が熱くなった。
その後いくつかお店をまわって帰宅する途中、歩いていると、話しかけてくる人がいる。
また、と思って振り向いたらさっきの人だった。
偶然見かけた、と言った。できたら連絡が欲しい。この偶然を無駄にしたくないんだ。
渡された紙には、簡単な手紙と、名前と、連絡先が書いてあった。
少し話をして、分かれた。
ちょっと考えてから、メールした。お手紙までもらって、悪いかなって思った。
いちばんの理由は、さみしかったからだとおもうんだけど。
彼からずっとメールが返ってこなくて、だからだとおもう。
悔しいな。