性分 | 絵本専門士こっころ 絵本のコト 時々 私のコト

私が学生の時、

一緒に過ごした友人の一人は、

中学高校はきっとヤンキーだったんだろうなあ

と思う子で(笑)、

綺麗で明るくて、大らかで優しくて、

イケてる女の子でした!

 

でも、夜(昼も)、

その彼女と外を歩いてる時、

2人で自転車に乗っている時、

突然「ダメ、今は、行っちゃダメ!」と

強く止める子だったんです。えっ?なに?なに?

その度に、

私たちはよく建物や草陰に身を隠していました(笑)

例えば、停車中の人が乗っている車の横は通り過ぎちゃダメとか。

怪しい人がいるからダメとか。

 

最初は、なんだか分からず従っていましたが、

そのうち自分にも身についてきて、

彼女が一緒じゃない時も気にするようになりました。

 

卒業して、彼女と別々になったけど、

数年は、私、

人が乗っている車の横は絶対に通り過ぎれなかったし、

今でも慎重なのは、

彼女の「ダメ」を思い出すからかなあ

なんて思うことがあります。

危険察知、回避能力が高まった?

 

さて。もともと無駄に心配性の私だけど、

それ以上に敏感な彼女との生活で

私は、

子どもを1人で遊ばせることのできない

親に仕上がりました。

彼女のイケてる見かけと慎重な行動の意外性は、

より一層強烈に精神に刻まれたと思います。

 

スーパーとか図書館とか

子ども1人でトイレに行かせることもしませんでした。

今もできないかも。

「ダメだよ」彼女の必死な制止を思い出すんです。

 

でも、

安全は守れたかもしれないけど、

子どもの世界を狭め、

自由や自立を阻害したとも思っています。

どちらかを取ればどちらかが…難しいです。

 

今は、小学生、高学年になって、

近くのスーパーやコンビニへ

買い物をお願いするようになりました。

近くのお友だちの家になら

ひとりで遊びに行かせるようになりました。

やっとですね。

 

☆今日の一冊☆

はじめてのおつかい

筒井頼子 さく

林明子 え

福音館書店

 

不安や失敗、大事です。

子どもに、

たくさんの色々な経験をさせたいですね。