絵本専門士こっころ 絵本のコト 時々 私のコト

こんにちは。絵本専門士こっころです。

ブログをご覧いただきありがとうございます。

 

まだまだ暑い日が続いていますが、

当地、朝晩は秋の気配を感じるようになりました。

皆さんのところはいかがでしょうか。

 

お知らせです。

イオンモール佐野新都市店

未来屋書店さんの

「絵本専門士おすすめのえほん」

の入れ替えを行いました。

 

 

≪今月のテーマ≫

 

乳幼児から小学生におすすめ!

お料理をしたくなる絵本!!

 

 

 

 

 

絵本の中に入り込んで、

お料理をしたくなるような絵本を選びました。

小さな子が、お料理ができる絵本です。

難易度別に紹介しています。

 

足を止めてくださった皆さんが、

わあ、読んでみたい!
どんな絵本だろう?

と興味を持っていただけるよう、

絵本の紹介も書いています。

 

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選んだ絵本は、10月にこちらで紹介します。

お楽しみに♪

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未来屋書店 佐野新都市店さんは、

地域のお客さまから愛される書店を目指し、

「地域とのつながり」を大切にされています。

 

地域の皆さまの笑顔が増えるよう、

子どもたちや子育てをしている大人の皆さん、

これまで絵本に触れたことのない皆さんにも、

未来屋書店さんと一緒に、

「絵本の素晴らしさ」を発信していきます。

 

どうぞよろしくお願いします。

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数日前に購入した絵本を紹介します。

父の嗜好で、

我が家の小さい頃の外食と言えば、お寿司屋さんでした。

 

おすしやさんにいらっしゃい!

生きものが食べものになるまで

おかだだいすけ 文

遠藤 宏 写真

岩波書店

おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで (かがくヲたのしむノンフィクション)

 

 

2022年

第68回青少年読書感想文全国コンクール課題図書

小学校低学年の部(1,2年生)

 

皆さん、お寿司は好きですか?私は、大好きです。

この絵本の表紙を見ると、

絵本の中に、たくさんの美味しそうなお寿司が

描かれているような気がしませんか。

 

私が好きなお寿司はあるかな、なんてワクワクして開くと、

ちょっとびっくりする絵本です。

 

 

この絵本は、キンメダイ、アナゴ、イカを釣り上げた写真から、

お寿司になるまでが描かれています。

全ページ、写真で構成されている写真絵本です。

 

お寿司屋さんが、生きている魚を捌きながら、

それぞれの魚の構造についても教えてくれます。

それらは、少し残酷に感じるかもしれません。

でも、食べるということは、

そういうことなのだと気づかされる絵本です。

 

 

私は、小さい頃、母の手伝いで、

捌いた魚の内臓を洗ったり、

いかの頭と体を離していました。

 

大学の時、1人暮らしをしていたのですが、

さんまを捌こうとした時、

初めて「怖い」って思ったんです。

「命」と向き合った気がしました。

それから、未だに魚は調理できません。

 

子どもの頃には感じなかった感情。

だから、子どもたちには、

残酷と感じることはないかもしれません。

この絵本から、

命を感じないかもしれません。

でも、「生きものが食べものになるまで」を知ることで、

「食」や「命」への興味につながる1冊になると思います。

 

 

さて、「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつは、

日本独特の文化なんですよね。

何気なく、習慣的に、

なんなら、よーいどんのような食事の合図にしているけれど、

どんな意味かご存知ですか。

 

「いただきます」は、命をいただく。

私の命のために、動物や植物の生命をいただくことへの感謝と、

山の神様(山の頂きに山の神様がいる)への感謝(農耕、狩猟)

の気持ちを込めていると言われています。

 

 

「ごちそうさま」は、御馳走様と書きます。

馳と走という漢字は、どちらも走るということで、

「馳走」は、走り回ること、奔走の意味です。

 

昔は、食事を作る人が、走り回って材料を集め、準備をしてくれました。

食事を用意してくれた人への感謝に「御」と「様」が付き

「御馳走様」と言うようになったと言われています。

 

そして、その食材に携わった全ての人にも感謝します。

お野菜を作ってくれた人、運んでくれた人、

お店に並べてくれた人、たくさんの人の手を通って、

私の元へ運ばれた食事。ありがとうございます、ですね。

 

 

また、「馳走」という言葉は仏教用語で、

韋駄天(いだてん)さんが、お釈迦さまの為に駆け回り、

食材を集めてきた、というお話しがあります。

食事だけでなく、他人の為に奔走し、助けることも

「馳走」というそうです。

 

「いただきます」と「ごちそうさま」の言葉の意味を知ると、

食事がより大切に感じ、心を込めてあいさつし、

感謝して食べないとですね。

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先月、絵本を2冊購入し、

前回その1冊を紹介しました。

今日は、もう1冊の方を紹介します。

 

子どものころの戦争の記憶

文:越川栄子

絵:やまなかももこ

随想舎

子どものころの戦争の記憶

 

明日は、終戦記念日です。

この絵本の作者は、越川栄子さん。

子どもたちの小学校の大先輩になります。

越川さんが体験した

宇都宮空襲のことも描かれています。

 

宇都宮空襲のことだけではなく、

時系列に沿って、真珠湾攻撃の少し前から、

終戦までが描かれています。

 

戦争って、

ある日突然始まるわけではないんですよね。

少しづつ戦争に近づいていることに、

その時は気づかないし、

気づいた時には、もう始まっている。

 

映画「この世界の片隅に」を見て、

ある日突然、戦争が始まるわけではない

ということを知りました。

 

 

この絵本からもそんなことを感じました。

 

今年は間に合わなかったけど、

来年、小学校の朝の読み聞かせボランティアで、

読みたいと思います。

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先月、絵本を2冊購入しました。

今日は、その1冊を紹介します。

 

あおのじかん

イザベル・シムレール 文・絵

石津 ちひろ 訳

岩波書店

あおのじかん

 

 

皆さんは、何色が好きですか。

私は「青」です。

好きな色でもありますが、青の世界が好きです。

青い空、青い海、そんな青い世界が好きです。

そして、この絵本は、その世界が凝縮されています。

 

おひさまがしずみ、

よるがやってくるまでのひととき

あたりはあおいいろにそまる

それがあおのじかん(引用)

 

あおのじかんに、同じ青はありません。

その変化も魅力的です。

あおのじかんに生きるあおい生き物たち。

繊細な線と、

美しい青の色彩で描かれた生き物たちは、

絵本から飛び出てきそうです。

 

私は、この「あおのじかん」をめくるのが大好きです。

絵本の表紙の見返しに「いろいろなあお」があります。

パレットに置いたような様々な青い色。

その青に名前が添えられているのですが、

ターコイズブルーに「ゆめのいろ」

他にも「にじをまぜたいろ」「そらとぶえんばんのいろ」

ネーミングにうっとりします。

 

裏表紙の見返しは「せかいのあおいいきものたち」

絵本内の生き物が、世界地図に表示されています。

日本にも!

イトトンボとルリノジコでしょうか。

他にも日本に、青い生き物はいるのかな。

 

イザベル・シムレールさんの絵本は、

どの絵本も緻密で美しく写実的。素敵な世界ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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前回に引き続き「徹子の部屋」のこと。

8月11日(日)に放送された

「戦争」を忘れない~櫻井翔が聞く黒柳徹子の記憶~

 

前回紹介した書籍「続 窓ぎわのトットちゃん」と

重なるお話がたくさんありました。

 

その中に、ウクライナの子どもたちへの

「大きくなったら何になりたいか」という

インタビューのシーンがありました。

 

子どもたちは、

「パティシエになって、兵隊さんに作ってあげたい」

「兵士になりたい」

と答えていたのが、ショックでした。

 

軍国少年という言葉もありますが、

子どもたちの夢が、

戦争に関わるものでない世界でありますように・・

と願しました。

 

同番組のTver特別版が、興味深かったです。

「続 窓ぎわのトットちゃん」の対談版のようでした。

現在、閲覧できますよ!

 

続 窓ぎわのトットちゃん

黒柳徹子

講談社

続 窓ぎわのトットちゃん