遠い遠いトコロから | 手作り雑貨 coccoloのブログ

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3人の作家が集まって、いろんな手作り雑貨を作っています♪

こんばんは~。yomi-nekoです猫の肉球


暑いです。

まったく集中ができませんQueenly

作業が一向に進まず・・・ガーン


梅雨が明けたら、少しはムシムシは治まるかなぁ。



そんな暑い夜には、少し不思議な話を。



yomi-neko母は、この世にいない人が見えます。

yomi-nekoは、まったく見えませんが、

何かと不思議なことには、事欠きません。

それが、yomi-nekoが感知しているせいなのか、

母親が引き寄せているのかわかりませんが。


昔から、母親はいろんなところで倒れていました。

自分の母親が病弱なのだと思っていましたが、

ある程度の年齢になると違うことに気づきました。


それでも、母親の言う事は、今ひとつ信じられず疑っていました。

そんな頃、出会った事件です。



今から十数年前、休日の昼下がりのことでした。

もう少しで日が傾いてくるかな~という、

まったりした時間でした。


めったにならない自宅の電話が鳴り響きました。

yomi-nekoは、自分の部屋で寝転がって

本を読んでおりました。


「はい。もしもし。」

母親が電話に出ました。


「あら~。お久しぶり~。どうしたの~?」


知り合いからの電話の様で、楽しげに話しておりました。


「え?うんうん?」


長電話が嫌いなyomi-neko母にしては珍しく

15分ほど話し込んでいました。


「じゃあね、またね。」


ちょうど電話が終わる頃、yomi-nekoが飲み物を取りに

母親のいる隣の部屋へ行きました。


「誰から?」と聞くと、


「お店のお客さん」


その頃、yomi-neko母は知人の居酒屋で働いていました。

yomi-nekoもお店に何度か遊びに行ったりもしました。



「私が知らない人?どーしたの?」


「うん。あんたは会ったことないね~。

奥さんと一緒によく来るお客さんなんだけどね、

しばらく自分はお店に行けないから、奥さんの事よろしくってさ。」


「ふーん。」


yomi-neko母は、人に好かれます。

特に女性のファンが多く、

母親めあてに通ってくるお客さんが多かったりします。


「あんなお母さんいいよねー」


とか、


「かっこいいよねー」


とか、


よく言われましたが、

「そんなもんじゃないよ」と否定するわけにもいかず、

いつも曖昧に笑っていました。



「なんか、出張とか?」


「うーん、なんだろうね。もうとっくに引退したはずだけどね。

なんか、奥さんがひとりでお店に行くだろうから、その時はよろしくって。」


「ふーん。わざわざ?」



2人で居間に座って話していました。

すると、また電話が。


「はい。もしもし。」

また、母親が出ました。


「はぁい。なぁに、どしたの?」


この話し方は、ママさんだな。と、思いながら

部屋へ戻ろうとすると、


「え?うそ?さっき電話があったよ。話したって!」


何やら驚いている様子。


何だろうと思いながら部屋に戻ると、

電話を切ったyomi-neko母が、私のところへ来て




「さっきのお客さん、死んだって・・・」




「・・・え?」


「奥さんからママの所へ電話があったって。

先ほど、息をひきとりましたって。」


「じゃ、電話は?」


「本人だったよ。絶対・・・」


「誰かと間違ってるんじゃないの?」


「絶対、違う!」


2人して、真っ青になりました。




どう考えても、本人が電話をできるわけがなく、

出来るとすれば・・・・


この世ではない場所から。



「そういえば、ありがとうって言われた。なんでかな?とは思ったけど」


「よっぽど、言いたかったんだろうね」



yomi-neko母への感謝と、

自分のいなくなった後の奥さんをよろしくという、願い。



15分の電話の、さようなら。



どう考えても、yomi-nekoが聞いた電話はうそではなく、

yomi-neko母に演技ができるわけでもなく、


事実。



これでyomi-neko母の奇妙な力を信じたのでした。



怖いけど、なんか少し素敵な体験でした。


こんな母親、

いかがでしょう?