こんばんは~。yomi-nekoです
暑いです。
まったく集中ができません
作業が一向に進まず・・・
梅雨が明けたら、少しはムシムシは治まるかなぁ。
そんな暑い夜には、少し不思議な話を。
yomi-neko母は、この世にいない人が見えます。
yomi-nekoは、まったく見えませんが、
何かと不思議なことには、事欠きません。
それが、yomi-nekoが感知しているせいなのか、
母親が引き寄せているのかわかりませんが。
昔から、母親はいろんなところで倒れていました。
自分の母親が病弱なのだと思っていましたが、
ある程度の年齢になると違うことに気づきました。
それでも、母親の言う事は、今ひとつ信じられず疑っていました。
そんな頃、出会った事件です。
今から十数年前、休日の昼下がりのことでした。
もう少しで日が傾いてくるかな~という、
まったりした時間でした。
めったにならない自宅の電話が鳴り響きました。
yomi-nekoは、自分の部屋で寝転がって
本を読んでおりました。
「はい。もしもし。」
母親が電話に出ました。
「あら~。お久しぶり~。どうしたの~?」
知り合いからの電話の様で、楽しげに話しておりました。
「え?うんうん?」
長電話が嫌いなyomi-neko母にしては珍しく
15分ほど話し込んでいました。
「じゃあね、またね。」
ちょうど電話が終わる頃、yomi-nekoが飲み物を取りに
母親のいる隣の部屋へ行きました。
「誰から?」と聞くと、
「お店のお客さん」
その頃、yomi-neko母は知人の居酒屋で働いていました。
yomi-nekoもお店に何度か遊びに行ったりもしました。
「私が知らない人?どーしたの?」
「うん。あんたは会ったことないね~。
奥さんと一緒によく来るお客さんなんだけどね、
しばらく自分はお店に行けないから、奥さんの事よろしくってさ。」
「ふーん。」
yomi-neko母は、人に好かれます。
特に女性のファンが多く、
母親めあてに通ってくるお客さんが多かったりします。
「あんなお母さんいいよねー」
とか、
「かっこいいよねー」
とか、
よく言われましたが、
「そんなもんじゃないよ」と否定するわけにもいかず、
いつも曖昧に笑っていました。
「なんか、出張とか?」
「うーん、なんだろうね。もうとっくに引退したはずだけどね。
なんか、奥さんがひとりでお店に行くだろうから、その時はよろしくって。」
「ふーん。わざわざ?」
2人で居間に座って話していました。
すると、また電話が。
「はい。もしもし。」
また、母親が出ました。
「はぁい。なぁに、どしたの?」
この話し方は、ママさんだな。と、思いながら
部屋へ戻ろうとすると、
「え?うそ?さっき電話があったよ。話したって!」
何やら驚いている様子。
何だろうと思いながら部屋に戻ると、
電話を切ったyomi-neko母が、私のところへ来て
「さっきのお客さん、死んだって・・・」
「・・・え?」
「奥さんからママの所へ電話があったって。
先ほど、息をひきとりましたって。」
「じゃ、電話は?」
「本人だったよ。絶対・・・」
「誰かと間違ってるんじゃないの?」
「絶対、違う!」
2人して、真っ青になりました。
どう考えても、本人が電話をできるわけがなく、
出来るとすれば・・・・
この世ではない場所から。
「そういえば、ありがとうって言われた。なんでかな?とは思ったけど」
「よっぽど、言いたかったんだろうね」
yomi-neko母への感謝と、
自分のいなくなった後の奥さんをよろしくという、願い。
15分の電話の、さようなら。
どう考えても、yomi-nekoが聞いた電話はうそではなく、
yomi-neko母に演技ができるわけでもなく、
事実。
これでyomi-neko母の奇妙な力を信じたのでした。
怖いけど、なんか少し素敵な体験でした。
こんな母親、
いかがでしょう?