既に放送が終了したドラマの話で恐縮であるが


NHKのBS『舟を編む』はオババ的には面白かった

直木賞作家三浦しおんの、辞書づくりを描いた小説『舟を編む』をドラマ化したものである


もとの小説は読んでいないので

どれだけ小説の雰囲気を残しているかは不明ではあるが


都合よく事が運んだりするのは

そこはドラマなので


単細胞オババ、影響されてしまったか

思わず『用例採集』したくなる

長年触れることの無かった紙の辞書を手に取りたくなる


辞書ってこんなに何年もかけて精査して作られているんだ


こんなに『言葉』に真摯に向き合っているひとたちがいるんだ


と思った


そして人間にとっての『言葉』というものの不思議さと大切さを感じる


拘り過ぎない、ということも大事かな



数年前に『プロフェッショナル仕事の流儀』という番組で辞書編集者の飯間浩明氏を取材しており

飯間さんは街なかで用例採集をしていた。

気になる言葉、新しい言葉、おやっと思う使い方があるとメモをする


言葉は生き物なので新しい言葉もどんどん生まれる

生まれては消え生まれては死に生まれては変化し、また残る


意味も使い方も変遷する


特に日本語というやつは変化が激しいよね

日本人って洒落た言葉が好きみたい

捻った使い方が好きみたい

省略も好きみたい

仲間意識が強いのか仲間内でのみ通じるのが好きみたい



新語を次々に生み出す女子高生とやらも侮れない

言葉を手玉にとって流行らせ

皆が使い始めるとさっさと次に移る

その驚愕のセンスに、被ってもいない帽子を脱ぎたくなる



しかし、新しい言葉がどんどん生まれると

逆に古い言葉を使ってみたくなるのは何故なんだ?


いま少し言葉の意味をゆっくりと

考えながら

味わい深い古い言葉からブッ飛んだ新しい言葉まで自在に駆使してみたいものだ(できっこないが)

と思う


目を凝らせばクロガネモチの地味ーな花





花は目立たないが赤い実は目立つ