◆prAyer/後藤真希

 CD発売自体が約13年ぶりとなるミニアルバム。デビュー25周年という表向きの理由はあるものの、このタイミングで音楽活動に再注力の背景には何があったんでしょうかね。モー娘。在籍時のソロ作品しか印象になかったものの、声質は当時と変わってなくて彼女のアイデンティティを感じました。一方で楽曲は同じavex系列の倖田來未をかなり参考にしてそうですが、アイドル声が残っているためか狙いのプチエロ路線が中途半端な感じにも。CD出したはいいけどこのあとどうしたいのかですよね。そこが見えて来ないと(懐古的作品じゃないだけに)先行き厳しいかも。

 

 

◆純烈魂1/純烈 

 シングル16枚、ベストアルバム3枚の他企画盤はあるものの、オリジナルアルバムとしてはデビュー15年目で初のリリース。シングルもC/W違いの追い発売を除けば、表題曲は年1曲だったのが今年は既に2曲、売り方が変わって来てるんでしょうか。トランスや嵐っぽいポップスなど、主流の歌謡曲以外のジャンルも何曲か含まれており、おばさまのアイドルでいるために手を尽くすグループの意向をより強く感じました。もしや来春卒業する岩永にとって、予想以上にアイドル的な仕事が多く当初イメージとのギャップが大きかったんでしょうか。