◆SUKIMASWITCH 20th Anniversary Tribute Album『みんなのスキマスイッチ』

 20周年を迎え発売されたスキマスイッチ初のトリビュートアルバム。彼らをリスペクトしたり縁のあるアーチストが11組参加、初期の代表曲はほぼ網羅されています。ポップス畑の人が多いんですが、アーチストと楽曲のマッチングが絶妙で、両方の持ち味がよく出ている点ではトリビュート有数の出来だと感じました。声を聴いて誰か判別できる人が多かったのも◎。SUPER BEAVERだけは初見で違和感があったけど、原曲の若気の至りよりも男の悲哀感が前に出てると解釈すればこれもアリ?かなと。しいていうなら、徳永英明級のベテランと大胆な再構築作品がそれぞれあと1曲くらいあればよかったかなあ。

 
 

 

◆LOST MESSAGE ~CHAOS~/石井竜也 

 一昨年に発売されたオリジナルアルバムの続編的位置づけの作品。最近の売り方が、初回限定盤は1万円を超える高価格でコアなファン相手に効率よく稼ぐ姿勢が見えすぎるのがちょっと・・・ エンタメ性を重視するバンドからソロに転向すると等身大になったりメッセージ性が強くなるよくあるパターンの典型で、それはそれでアリだと思うけど何より歌い方のクセが受け付けられないレベル。特に過剰なビブラートは声が出てないのをごまかずテクニックに聴こえました。テレビ番組の生歌唱でなくCD音源で粘着質がこれだけ目立つんだから、周囲に進言する人がいない「裸の状態」なのかなと。