◆Masterplan/BE:FIRST

 7ヶ月ぶりのCD作品は前作「Mainstream」の続編的位置づけの曲。タイトルもMaから始まって10文字を同じで、ぱっと見間違えそうなつづりです。かなり濃厚なヒップホップ&ダンスは前作の流れを汲んでいる一方、今作は和のテイストを相当意識して盛り込んでいるのが伺えます。海外進出するにあたって、洋楽でもK-POPでもない「ならでは」の路線を社長のSKY-HIが相当練ってのアウトプットですかね。こうなるとMAZZELとの違いが見えづらくなってくるんで、C/WにONE PIECEや高校サッカーとのコラボを入れてバランスを取っているようにも見えます。

 

◆大胆/WANDS

 約1年弱ぶりの新曲は彼ら所属のビーイング系お得意の「名探偵コナン」タイアップ。ただし毎年公開するや数十億円の興行収入をあげる映画ではなく放送1回きりのテレビの特別編集版なんですよね。映画版は今年はaiko、その前もスピッツやBUMPなど6作連続で非ビーイング系アーチストに。これが今の音楽業界におけるポジションなんですよね・・・ 楽曲は上原大史のボーカルもすっかり板についてきて、サウンドも第1期より打ち込みに寄りすぎないいいバランスに。1期との違いをあえて打ち出そうとして迷走していた中期より、かえって5期ならではの個性が出て来始めたのではないかなあ。