◆LUMINOUS/SCANDAL

 約2年ぶり11枚目のオリジナルアルバム。結成17年にして「同一メンバーによる最長活動女性ロックバンド」のギネス世界記録に認定されたことも話題に。確かにガールズバンドってメンバー脱退はおろか長く続けることすら難しそうな印象。で、中盤の勢いあるロックの印象だったので、序盤のポップさ加減に少々驚きました。メンバーにキーボード担当がいないのにアレンジ面で結構な役割を果たしてる曲もいるのと、曲ごとにアレンジャーを変えているのがいい意味でのバラエティにつながったのかも。タイアップ少なめのせいかチャートが伸び悩んだのがもったいないですね。

 

◆ETERNAL/清春

 4年ぶりとなるこちらも11枚目のオリジナルアルバム。かつては黒夢やSADSとしても活動しビジュアル系バンド全盛の一翼を担っていました。今回レーベルを移籍後初のソロ作品となります。以前のイメージでは激しいロックのイメージだったんですが、カッティング系のギターメイン+ベースドラムがほぼなく、ラテン系民族音楽に通じるフレーバーを感じました。ラテン系といっても熱帯特有の温度湿度が特別高いわけではなく、それでいて彼のボーカルの粘着質は健在なので合わせると不思議な聴感が。一定の期間で音楽性が変わっていくタイプのアーチストなので、今はそういう志向だということなんでしょう。