◆Day dream/チャン・グンソク

 日本では約2年ぶりとなる6枚目のアルバム。2011年の日本デビューシングルがオリコン1位を獲得するなど、今のK-POP全盛前のいわゆる「韓流ブーム」を背負って立ってた一人なんですよねえ(あのヨン様よりは後だけど) 1曲目を聴いてまさか今風にシフト?と思ったらその後はJ-POPとの親和性の高い楽曲が並んでて一安心でした。東方神起やBoAなど、この頃の韓国アーチストはわざわざ日本市場向けに楽曲を作ることも多かった世代。特に圧倒的な歌唱力でもパフォーマンスでもないけど、当時のイケメンイメージのまま年の功だけ重ねたセルフプロデュース力は立派。

 

◆GOROes by myself 2 ~City Pop~/野口五郎

 2018年に発売されたセルフカバーアルバムの第2弾。今回は自身および筒美京平作品を中心にリレコーディング、しかもギター、ベース、ドラムも自身が演奏しています。70歳近い年齢でこの多才ぶりはすごいと思う一方、彼のボーカルって癖があって(今回キー高めなので特に)、タイトルにあるシティポップ的な聴き心地ではないんだけどなあとも思ったり。どちらかと言えばロックやブルース寄りな印象でした。あと人の耳には聞こえない自然界に流れる深層振動入りという耳慣れない仕様ですが、彼も開発や普及にかなり携わってるっぽい。根っからの理系脳ですな。