◆SEIKO JAZZ 3/SEIKO MATSUDA

 彼女が2017年から取り組んでいるジャズ企画アルバムの第3弾。洋楽のスタンダードナンバーのほか、シリーズでは初めて自身のヒット曲「赤いスイートピー」の英詞ver.も収録しています。近年自身の曲を音楽番組で歌う際の過剰なビブラートが抑えられ、素直な歌い方になっているところは好感度○。キーが低めなのもこの曲調では違和感なし。ただ、ジャズもいろんなジャンルがあるんだろうけど、全体通してピアノメインのアコースティックアレンジに聴こえてしまう面もありました(管楽器はほぼ鳴ってないしベースも控えめ) まあ自身の作詞曲よりは歳相応にハマってるかも。

 

◆EMI イヤーズ/鈴木康博

 オフコースのメンバーとして1982年まで年代まで活動した彼の、ソロ40周年記念ベストアルバム。EMI所属時の楽曲を「シティポップ」「バラード」のコンセプトで2枚のCDに振り分けています。これって最近のシティポップブーム便乗? 自分は小田派で彼のソロ作品はほぼ聴いて来なかったんですが、脱退後4人のオフコースがライブバンドとは思えないくらい電子楽器導入のポップな路線に移行したのと実は似た傾向が見られるのが興味深いです。こちらの方がアコースティックな色合いは強いけど。決定的な音楽性の違いが脱退の原因ではなさそうなだけにやっぱり・・・