◆ケツノポリス13/ケツメイシ

 約2年ぶりの13枚目オリジナルアルバム。前作以降のシングルは昨年1月の1枚のみ(ただしトリプルA面)。最近ではMC大蔵の息子が箱根駅伝を走ったことの方が話題になってました。シングルの3曲は比較的真面目路線でしたが、全体を通して聴くとおっさんの戯言的な歌詞とラテン系など陽気なリズムがそれを上書きする印象に。avex移籍直後のいかにも打ち込み臭は減退したものの、「花鳥風月」「さくら」のような日本の情緒を感じられる曲が少なかったのはちと残念。一部メンバーが明らかに肥えてるし、裕福な生活の一端が音楽にも表れた?

 

◆Tree/薬師丸ひろ子

 約6年ぶりとなるオリジナルアルバム。近年もちょくちょく音楽番組で歌を披露してる印象があって、そんなに間隔が開いているとは思いませんでした。今回一定のキャリアを持つ比較的若手アーティストからも多く提供を受けていますが、彼女への当て書き感が強くオーソドックスな印象でした(逆にアーティストの色が濃く出てる感じではない)それにしても声量も声の艶も初期よりむしろ増してるんでは?という安定感。近年復活でCD発売した菊池桃子や中山美穂がある意味散々だったのに対し、リリース少なめでもちゃんと音楽に向き合ってきたことがわかりますね。