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 優秀作品賞ノミネートの段階で圧倒的候補といわれた「アイドル」(YOASOBI)が入っていないと一部で物議を呼んだ2023年のレコード大賞ですが、3人組バンド・Mrs.GREEN APPLEに決定しました。

 

 今回のノミネート10曲を見て、曲のヒット度合いで行けばAdo「唱」が最有力と考えるも、発表後会場でパフォーマンスできないアーチストは選外。で、その次と考えた時に全く違う角度からの選考基準で純烈かもと思いましたが、ポップス系としてはまあまあ順当な結果かなと。

 

 ただこの曲は他局(テレ朝系)のドラマ主題歌、しかもアルバムには収録されているもののシングル未発売の配信楽曲。配信曲が大賞になったのはおそらく初めてではないですかね。直近のCDシングル「Soranji」は昨年11月発売だし、CM曲の「Magic」にしても配信のみだから、ストリーミングやサブスクでの実績でこの曲になったんでしょうけど。

 

 彼らは最近のバンドには珍しくキャッチーで売れ線の曲を堂々と肯定しているし、事務所を独立してフェーズ2に入ってからむしろ売り上げが伸びてるんですよね。これだけ大型タイアップが次々決まってるのはレーベルなり何らかの後押しがあってだとは思いつつ、彼らにとってこの受賞は今後の活動にも意味があるものだと思います。

 

 まあでも新人賞の方はFRUITS ZIPPERっていう誰それ?って女性アイドルグループに決まって(ノミネートの中から選べって自体に無理がある4組だった)、やはり今後レコ大って必要なの?という疑問は拭えないままですが。