◆RAINBOW/林部智史

 デビュー7周年を記念した5枚目のオリジナルアルバム。デビュー以来セールスの大きな波もなくここまで来ており、年配女性を中心に固定客をつかんでいるんでしょう。ジャンルは全然違うけどポスト氷川きよしを狙う若手演歌歌手との共通点がありそう。パワフル全肯定のJ-POPシーンの中で、彼のような繊細な声ってそれだけで差別化になると思うので、無理してアップテンポの曲歌うよりも得意ジャンルを極めてほしいなと個人的には思ったり。それにしてもアルバム発売のたびに感じるのは、より効果的なプロモーションのためにもavexではない方がいいと思うんだよなあ・・・

 

◆ASKA Premium Concert Tour Wonderful World 2023/ASKA

 今年5月のライブの様子をBlu-rayメイン+ライブCD付属という珍しい形態で発売。昨年も同形態1種類発売、今や年齢層高めのコアなファン中心で、これだけ高価でも購入に障害は少ないんですかね。人間的にも歌唱にもクセが強い一方、最近のソロアーチスト(ソロ自体以前ほど多くないんだが)にはない、力でねじ伏せるような圧倒的存在感があるのも事実(この辺は玉置浩二にも通じるものが)。ボーカルも完全復活に近づいてきてますが、それだけにチャゲアス時代の曲を何もなかったかのように大量に歌うって・・・と個人的には思いました。