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 L'Arc-en-Cielの結成30周年記念ライブで、座席レイアウトが直前に変更され批判が集まった問題で、消費者庁はラルクのプロダクションなど3社に景品表示法違反(優良誤認)の措置命令を出したことが発表されました。具体的には、SS席=1階アリーナ席のような表示を公式サイトでしておきながら、多くの席が直前に1階スタンド席に(S席A席でも同様の改悪)なったもの。

 

 直前まで座席が確定しない今回の方式は、より良い席を求めるための複数購入や転売を防ぐ目的で、デジタルチケットでは多く見られるようになりましたが、一方で問題が直前までわからず騒ぎをより大きくする結果に。ワンランクで数千円の違いがあり、若手バンドのライブなら1回行けそうな金額ですからね。座席レイアウト変更せざるを得ない理由があったのか(安全上とかで)、それとも人気なのにあぐらをかいて意図的に水増ししてたのかわかりませんが、主催者側が説明の口を閉ざしていることもあり、バンドの事務所も同罪とみなされたのはやむなしかと。

 

 それにしても最近、法に触れることは別としてこういうトラブルに対しアーチストがだんまりを決め込んで時間とともに「風化」を待つケースが増えているように思います。椎名林檎のヘルプマークの件も、結局彼女はあれ以来雲隠れ状態ですしね。まあ正直に釈明すればするほど泥沼にハマっていくケースが直近芸人とかでありましたが(いい作品を創ってればそれ以外の言動は不問と考えるファンも多いアーチストと同列には語れないものの)

 

 あとはHYDE自身がラルクから気持ちが遠ざかってるのも事実なんでしょうね。昨年有料配信で公開された記念ライブのドキュメンタリーでもビジネス(と責任感?)でやってる感があったようだし、過去にも事務所のギャラ未払い騒動が報道されたり。バンドのコマーシャルな面が大きくなりすぎたことに嫌気が差していて、音楽性の違いだけが理由ではないようにも思えます。