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 内容面で比較的健闘していたと思う昨年の紅白歌合戦ですが、それでも改善の余地があると思われる点もいくつか感じました。後編ではそれをいくつか書いてみたいと思います。

(ネットニュースの批判は「じゃどうしたらいいか?」の観点がなく、無責任な「辞めればいい」や受信料云々といった本筋から外れる論調も少なくなかったので・・・)

 

①紅組白組のバランス

 →今回明らかに紅組の方が人材面から見て貧相に感じました。どう考えても白組なSEKAI NO OWARIを数合わせのために紅にまわさざるを得ない状況。K-POPが4組も出たのも、逆に話題のアーチストが女性に圧倒的に少なかったからと思われます(一昨年のBiSHとかも出場には唐突かつ微妙な人選だったし) 
 個人的には、K-POP4組ならKARA、Kを減らすなら櫻坂のかわりにSTU48とか、あとハロプロ(秋元組との共演は難しいのかな)とかLiSA(他局のサッカー曲では難しいか)、周年だった大黒摩季や広瀬香美などいたと思うんですけどね・・・

 

②特別枠の乱発&小出しの発表

 →後半の見どころは特別枠のみ?本編で選ばれた人は何?って心配になるくらい多かったのは事実。ただ、これも①との関連で、特別枠がユーミン以外ほぼ男性だったと考えると、紅白の数のバランスが著しく崩れるための回避策ではなかったかと。それでもすでに話がついてると思われるものまで小出しは明らかに姑息だったし、特別枠一斉発表の方が話題になりそうでしたけどね。

③演歌勢の扱い

 →バックで若手グループが踊る位はいいとして、演歌勢くらい普通に歌わせてあげたら?と感じました。そういう演出を許容できない歌手が選から漏れていったのかと思うくらい今回は特に酷かった。あれを見てたら、演歌勢を増やしたところで重みを感じないし高齢者が戻って来るかどうかも不明。

 

④ジャニーズ&アミューズ偏重

 →わかりやすく批判の的となるジャニーズ多数出演はともかく(個人的にはジャニーズの多さより競合グループが出られない方が問題が大きいと思うので、今回JO1やBE:FIRSTの出場は前進だと思う)、実はアミューズべったりなのも毎年感じます。今回は櫻井&松潤の「嵐シフト」もくどかったし、大泉洋の司会もそろそろ終わりでいいでしょう。福山雅治の大トリに出場が既得権化のPerfume、IVEも提携があったから推されたっぽいし。

 

⑤メドレーや過去曲の多さ

 →懐メロ枠じゃない歌手の過去曲の多さも気になりました。初出場歌手が名刺代わりにデビュー曲や代表曲を歌うのはまだいいとして、あいみょん、関ジャニ、ゆず、福山雅治、演歌勢でも水森かおりや純烈などがその年の曲を歌わないのはなぜなんでしょう? 以前はJ-POPアーチストが過去曲を歌い出したら翌年は落選のフラグだったんですけどね。もはやその年の総決算的位置づけの番組でないなら、人選面でも直近の活躍にこだわる必要がないと思うのですが。
 

 そう考えると、すでに男女交互の歌唱でもなくなってるし性別による紅白チーム分けの解消、あとはもう少し出演者数を減らして短時間にしてもいいんでしょうね。昔の午後9時からに戻せというコメントはよく見ましたが、逆に7時のニュース後からスタートして夜早めには終わって、ゆく年くる年の時間を長めに取るのも一つの手のように思いますが。