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◆どうやら僕の日常生活はまちがっている/岩井勇気
 来年1月スタートのフジテレビ昼番組のMC内定も報道されたお笑いコンビ・ハライチの岩井勇気によるエッセイ第2弾。お笑いコンビのうちパッと見インパクト強くない方が評価されてきて、いよいよ本格的にブレイクというところでしょうか(典型的な例がオードリーとかアンタッチャブルあたりですかね)。前書きからしてもっとシニカルで強烈な皮肉系を予想してたんですが、テーマが意外と日常に感じるささいなことに寄っていた印象が。無理にオチに持っていってない章もあるものの、ある意味芸能人らしくない独自の視点を感じました(面白くてゲラゲラ笑えるって芸風ではもともとないんでね)。

 

◆毒親 毒親育ちのあなたと毒親になりたくないあなたへ/中野信子

 「毒親」とは何か?またその向き合い方を脳科学者の視点から分析している本。昔からこういう親は一定数いたと思われるものの、この言葉がフィーチャーされるようになったのって21世紀に入ってからなんですかね。こういう境遇を経験してきた人にとっては見につまされる内容だと思う反面、親との関連だけで自身の性格や価値観の歪みを説明できるものなのかなとも。当然親子の相性もあるだろうし、家庭事情も個々のケースで異なるだろうから、社会全体で取り組むとなると難しい面がいろいろありそう。