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◆Bespoke/槇原敬之

 2年前に発売予定が諸事情(あえて書きません)により無期延期となり、今回やっと日の目を見ることになったアルバム。前にも書いたけど、個人的には活動再開第1弾をこっちにすべきだったと思いましたけどね。で、タイトルの「テーラーによる服の仕立て」の意の通り、他アーチストに仕立てた提供楽曲のセルフカバーとなっています。収録曲の中で最も売れたのは再録となったダウンタウンとのタッグのチキンライス、次がCHEMSTRYかなって感じですが、Wikiを見たら意外と提供楽曲の数少なめで、既発曲と元アーチストから許可が下りなかった(あゆやキムタク?)曲を除いてメジャーどころはほとんど取り上げられている感じです。

 

 楽曲こそありものですが、アルバムの構成やアレンジのパターンは通常のオリジナルアルバムを踏襲している印象。直球のポップスからコミックソング(今回だとTr-4)、シリアスアレンジ(Tr-7)までさまざまな面が見られる一方、詞に関してはメッセージ性薄めなので最近の傾向が苦手な人にも比較的聴きやすそう。特に「約束の場所」は本家CHEMSTRY版より断然好きだし、MVにもなった「Sakura Melody」はリードトラックとしてこれからの時期にもふさわしいと思いました。それだけにまだテレビ出演が時期早尚で見られないであろうことが残念ではあります。