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◆LOVE PERSON/德永英明

 オリジナルとしては約4年ぶりとなるアルバム。前作からの間にセルフカバーアルバム2枚は出ているもののシングル発売はなく全曲新曲に。インタビューで答えているように、コロナ禍でのライブ制限や人とのつながりについて見つめ直した内容が色濃く反映されているようで、年齢的なものもあるとはいえいわゆる狭義のラブソングは皆無でした。アレンジはカバーの流れを汲むバンド系で統一されていましたが、全体を通して聴くと落ち着きを通り越してちょっと暗めな印象も。最初の病に倒れる前あたりの、緊張感や切迫感を持った暗さではないんですけどね。あと売り方の面で今回は特典違いの全5種発売。さすがにやりすぎでは?と思いました。

 

◆PLAYFUL/堂本光一 

 こちらはソロとしては約6年ぶりのアルバム。上の徳永同様先行でのシングルはなく、音楽活動自体力を入れていた印象がなかったんでいきなり発売された感がさらに強かったです。有名ゲーム会社のスクウェア・エニックスとのショートムービーやジャケットコラボが大きなウリとなっていますが、おそらくコロナ禍で自身の主演舞台が思うように行えない中で、今だからこそできるエンタテインメントを形に残したいという想いが強かったのではないかと思うんですね。今回楽曲提供がほぼ海外の作家陣で、KinKi Kidsとの棲み分けが自然にうまくいったのもソロ作品の後押しになったかも。最近のKinKi作品よりは彼のボーカルに合った楽曲が多かった気がしますし。